カナダセミナー9日目の報告 その2

2025年7月31日

~エアドリーに咲いた“世界に一つだけの花”~

 いよいよ第9日目の午後となりました。期待と不安を胸に、2軒の老人ホームへ訪問する時です。

 今回訪れた老人ホームは、現地の学校からバスでそれぞれ15分程のところにある老人ホームで、昨年と同様にAirdrie Care Community と Luxstone Community Living と呼ばれる老人ホームです。どちらの老人ホームも昨年度の湘南学園の訪問をきっかけに、とても楽しみに、そしてとても安心して、今回の私たちの訪問を心待ちにしていて下さっていたようです。

 一軒目の老人ホームでは、約30名近くのご老人の方々が温かく私たちを出迎えて下さいました。交流に先駆けて、生徒たちから持ち寄った鶴の折り紙をお一人お一人にプレゼンをして、交流が始まりました。そして予想通り、今年も湘南学園生たちはとても良く頑張ってくれました!

 ひとたび交流の時間が始まると、どの生徒たちもみんなとても積極的にお年寄り方のもとに歩み寄り始めました。それぞれが持ち寄った日本の遊具や日本文化の紹介をとても丁寧に、そして優しい眼差しで伝え始めてくれました。まだまだ英語学習が浅い中学2年生たちも、物怖じすることなく意欲的に紹介しています。もう異国の地で英語で話すことには何ら抵抗がないようです。

 今回の訪問では、二軒の老人ホームの訪問だったため、滞在時間がわずか約40分ずつと短い時間となりましたが、どちらの老人ホームでも歌の披露は大成功でした。

 「完璧でなくてもいい。心を込めて歌って欲しい。」との訪問前からの引率教員の呼びかけに生徒たちは大いに応えてくれました。

 昨年度の訪問のことをとてもよく覚えていて下さっているご老人たちや施設のスタッフの方々も多く、歌の披露の後には、「本当に日本の歌は良いですね!」、「来年もまた是非楽しみにしています!」などなど、温かい言葉で歩み寄ってきて下さる方々も多くいました。

 カナダ到着後、たった数回の練習、そしてわずか12名で歌い上げたセミナー参加者たちは、ここカルガリーエアドリーの地で “日本とカナダの架け橋” となり、そして “日本からの親善大使” となって、とても心温まる美しい “世界に1つだけの花” を咲かせてくれました。

 毎年カナダセミナーでは、日本語で披露する歌は、“震災や苦難から復興する日本の姿” や “生きる力を与えてくれる音楽の魅力” をテーマに、曲を選び披露させて頂いています。今回披露することとなった2曲の意味を、引率教員より簡単にそれぞれの老人ホームで説明させて頂いた後、それぞれの曲を披露させて頂きました。

 以下、歌の披露前に引率教員より老人ホームの方々に説明させて頂いた時の歌詞の意味となります。

○【 世界に一つだけの花 】

 Next song is an original Japanese song, called “Sekaini Hitotsudakeno Hana.” The translation into

English is “Only one flower in the world.” The meanings of this song are like these.

 “You don’t have to be No.1. You’re already a special only one.”

“Let each individual bloom with a different kind of flower.”

“Everyone is a special existence.”

“Don’t compare yourself to others, cherish and nurture your own flower.”

 I always think that music is a universal language, and sometimes gives us the power to live our lives happily and strongly.

 We want all of you to live your lives happily, peacefully and much longer. So please enjoy Japanese song and feel happy.