カナダセミナー12日目の報告 その2
湘南学園生が、カナダセミナーに参加して、現地カナダの先生やアシスタント生徒から英語を教えてもらう機会を持つことは、もちろん価値のあることだと思います。それだけでなく、湘南学園生が、カナダの生徒に日本語を教えることも、国籍の異なる若者同士の交流として、とても素敵なことであることは間違いありません。
ここ3年連続でアシスタントをやってくれているアンダーソンくんの弟さんのウェスリーくんは、過去2回のカナダセミナーを通じて、日本の言葉を少し覚えたお兄さんの影響を受けてか、すごい勢いで日本語に興味を持ち、わずか2日ほどで、ひらがなを読み書き出来るようになりました。さらに、「ありがとう」「先生」「めちゃ怖い」「めちゃかわいい」「〇〇イケメン」といった言葉だけでなく、「私は日本語を学びます」「今日はめちゃ寒いです」「水を下さい」といった簡単な日本語のフレーズまで口に出して言えるようになっていました。ウェスリーくんは、ひょっとすると前から日本語を勉強していたのかなと思い、彼に “When did you start to learn Japanese language?” と尋ねてみると、“Two days ago.” という返事が返って来ました。確かに、彼は先週初めて僕達に会った時には、「こんにちは」とか「ありがとう」といった簡単な挨拶の言葉さえも口にしていなかったです。母国語でない外国語を覚えていくことの楽しさをウェスリーくんから改めて教わったような気がします。
フェアウェルレセプションが始まる前に、生徒達は、レセプション会場である Genesis Place 内にあるプールに泳ぎに行ったり、Tim Hortons でフローズン・レモネードを飲んだりしながら、自由時間を楽しみました。その後、午後4時にレセプション会場の部屋に集まり、机を並べたり、日本文化のプレゼンをするためのスクリーンやプロジェクターを設置したり、ピザやサラダやジュースを自由に取って戴けるように並べたりして、みんなで協力して会場準備をしました。
17:15にフェアウェルレセプションが始まりました。ウェルカムレセプションと同様に、学園生が英語で感謝の気持ちを伝えるスピーチをしました。中学生にしては、堂々と英語をきちんと発音し、挨拶文の英語も立派なものでした。
また、ホストファミリーに日本文化を伝えるプレゼンテーションも行いました。この場では、元々、生徒達が作成した6つのプレゼンのうち2つを披露する予定でしたが、昨日のプレゼン発表会で、どのプレゼンも甲乙付けがたいものだったため、予定より1つ増やして、3つのプレゼンを選び、それらを発表しました。ホストファミリーの皆さんは、どのプレゼンにも目と耳をしっかりと傾けて聴いてくださっていました。
その後、生徒達が、老人ホームでも歌わせて戴いた “We Are The World” と “世界に一つだけの花” を斉唱しました。また、ビッキー先生が作ってくれたカナダセミナーで撮影した写真のスライドショーも鑑賞させて戴きました。そして、とても嬉しいことに、生徒達ひとりひとりに、『カナダセミナーの修了証書』が、ビッキー先生から手渡されました。
こうして、フェアウェル・レセプションは修了しましたが、どの生徒達も、ホストファミリーの皆様にとても良くして戴いたようで、「あぁ、日本には帰りたくないな! まだまだカナダにいたいな!」と口々に話していました。そして、ホストファミリーの方々にそれぞれが書いたメッセージカードを手渡していました。生徒の皆さんは、今夜はホストファミリーとの最後の晩を楽しんで下さいね!