2025年度PTA文化事業

2026年1月9日

「ノーベル平和賞受賞・日本被団協の和田征子さんを迎えて」
~あの日を知り、未来を考える~

2025年12月24日、本校アリーナにてPTA文化事業が開催されました。今回は、2024年にノーベル平和賞を受賞された日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の事務局次長、和田征子(わだ まさこ)様をお招きし、本校の平和プロジェクトとグローバルプロジェクトの生徒が共催・運営する形で実施しました。和田さまは、一昨年12月にノルウェーでの授賞式に出席され、その和田様から直接お話を伺える、大変貴重な機会となりました。

■ 証言から受け取る「原爆の実相」
午前9時30分、平和プロジェクトの生徒による司会で開会しました。
和田様は1歳の時に被爆されました。当時のご自身の記憶はないものの、お母様から繰り返し聞かされた当時の光景、そして被爆者の方々が歩んできた苦難の歴史を、静かに、しかし力強く語ってくださいました。
「戦争や被爆体験を直接聞けるのは、私たちが最後の世代かもしれない」
アリーナに集まった生徒たちは、その言葉を重く受け止め、真剣な表情で聞き入っていました。核兵器が奪った何十万もの命、そして今も続く苦しみ。教科書の中の出来事ではない、生きた証言が心に深く刻まれました。

■ 平和賞動画の視聴と、深まる学び
休憩を挟んだ後半では、ノーベル平和賞授賞式の動画を視聴しました。世界が今、被爆者の声にどのように耳を傾けているのか。その国際的な意義を肌で感じる時間となりました。

■ 生徒とのパネルディスカッション
その後、平和プロジェクトとグローバルプロジェクトの生徒たちが登壇し、和田さんとのパネルディスカッションが行われました。
生徒からは、「核兵器廃絶のために、今私たちにできることは何か」「世界情勢が不安定な中で、どう希望を持てばよいか」といった切実な質問が投げかけられました。
和田さんは一人ひとりの質問に真摯に向き合い、
「最強の武器は、腰を下ろし、話し合うこと(ネルソン・マンデラ)」
という言葉を引用しながら、対話の大切さを説いてくださいました。

■ 終わりに:未来へ繋ぐバトン
最後には、生徒代表から感謝の花束が贈られ、和田さんからも最後に温かい一言をいただきました。
今回の学習会を通じて、私たちは「あの日」を知り、そこから「未来」をどう作るべきかという大きな宿題を受け取りました。和田さんから受け取った平和へのバトンを、次は私たちがどう繋いでいくのか。一人ひとりが考え続けるきっかけとなる、素晴らしい一日となりました。
和田様に深く感謝申し上げるとともに、企画・運営を成功させた平和プロジェクト&グローバルプロジェクトの生徒のみなさん、本当にお疲れさまでした。

そして、最後になりますが、このような貴重な機会を設けてくださったPTAの皆さまに心からの感謝をお伝えしたいと思います。