第693回 自分の教育実習の想い出

2013年6月11日

 今年度の教育実習生は13名も迎えています。昨年度は12名でした。
 昨日の朝礼でもふれましたが、本校では近年、大学受験でも教育学部は人気分野の1つであり、教職を志す卒業生が多くなっていることは印象的です。初々しい実習生諸君の挨拶や、ガイダンスの時の真剣な表情から、“大昔”の自分のことを思い起こしました。

 

 筆者は大学時代の後半、ゼミナールは教育社会学系に所属しました。教育実習は始め、母校だった東京都立の高校へお願いに行きましたが、とっくに枠が満員になっていて、苦労した末に近隣の都立の商業高校で実習をできることになりました。
 母校と違って制服で、在校生の多数派は女生徒でした。女子が多いのはまぶしい光景で少しドキドキしました。肝心の授業は見学が中心で、実習生として担当できた時間は数時間でした。お勧めも受けて、自分が中学~高校と4年間部活をした卓球部の放課後練習にも顔を出させてもらいました。規律ある練習ぶりと実力の高さに驚きました。

 

 最後の「研究授業」の時に、生徒達に感想文を記してもらいましたが、教職を目指す気持ちを深めることができました。母校の高校は制服がなく、進学校である一方、生活面は放任状態に近かったのに、実習先の高校は対照的に校則が厳しく、自分が許された事は片っ端から禁止扱いで驚き、申し訳ない気持ちが残りました。
 学生時代は塾でアルバイトを続け、小学生から高校生まで授業も経験していましたが、学校の仕事は更に多岐にわたることを確認しました。いろいろな生徒を抱える大変さと、様々なふれあいの楽しさを実感することができました。

 

 教育実習期間は、かつての2週間から今では3週間がベースになっています。指導される先生方も大変ですが、学園生の実習希望を出来るだけ受け入れたいと、受け入れ原則を上回る人数で対応して頂いている教科もあります。実習生の皆さんの積極的なチャレンジを期待し、健闘を祈っています。