第713回 第一線の人びとから学ぶ~高校3年生の総合学習

2013年7月4日

 湘南学園中高では、社会の各界で活躍されている人びとのお力を借りて、在校生の人間観や社会観を深め、行動力を育てる「総合学習」を20年以上続けてきました。

 これは中高6年間をかけた系統的な取り組みであり、各学年では生徒の発達段階も踏まえた学習テーマが設定されます。単に文献や書籍を学ぶだけでなく、そのテーマに関わってクラスや班やグループの校外学習を展開したり、社会の多様な現場で生活する人びとに出会い、その仕事に接して願いや悩みを知り、貴重なメッセージや問題提起を受ける学習を重視してきています。

 

 今日は、今年度高校3年生の総合学習の概要を紹介いたします。
 テーマは「自分が望む未来に近づくために、社会や生活を支えている人びとの生き方に触れてみよう」です。4月に概要が説明され、総合学習委員が選出されました。候補分野の検討や分野アンケートの作成を行い、最終的に分野を決定し、分野別会議や講演者の選定、質問づくりなどが行われれました。

 総合学習会の講演・座談会は、今週土曜日の6日に行われます。
 今回お招きする方々は、8つの分野にまたがります。「経営分野」では人事工学の研究所所長で研修やコンサルティングで名高い方、「医療分野」では回復期リハビリ病棟に現在勤務されている看護師、「教育分野」ではスポーツ関連の諸トレーニング・サポートやリコンディションイングの専門家、「科学技術分野」では航空宇宙システムや衛星通信・人工衛星開発の専門家、「芸術・技術分野」では映像メディアの研究もお詳しいフォトグラファー、「自然・基礎科学分野」は熱帯森林の保護に関わるNPO法人の事務局長、「国際分野」は国境なき医師団の幹部で、「持続可能な世界の実現」を期す医療援助や国際協力の指導者、「マスコミ分野」はテレビ神奈川のアナウンス担当部長・・・・・・以上の、多彩なご活躍をされている皆様方です。

 

 ご多忙なお仕事の日々を割いてご来園ご講演頂き、感謝の思いでいっぱいです。質疑応答も交えて、現在のお仕事のご苦労や、やり甲斐、面白さなど存分に語って頂けることでしょう。各自の進路選択を励まし、社会に寄与する将来の生き方について貴重な示唆やヒントを届けて頂けるものと思います。