第187回 マスクの効用について

2011年2月9日

マスクをつける人びとが増えました。「風邪の予防」はもちろん「風邪を他人に移さないため」、そして「防寒」にも手軽で便利なグッズです。
2月は、寒さが時々戻りながらもしだいに春に向かう時期です。「花粉症」が本格化する季節でもあります。ますます外出時のマスクは手放せません。
筆者も、ほぼ毎日1枚ずつ「紙マスク」を使います。前回の秋~冬にインフルエンザが大流行した時、改良された「紙マスク」が世間で一気にブレイクしました。一時は高価だったけど今では信じられないほど安くなっています。
新型インフルエンザが猛威をふるった時期のある詩を紹介してみましょう。

☆人気商品★

感染を恐れて
マスクも新型が定着した

どんどん増産される
使い捨ての紙マスク

予防がメインだが
顔半分の保温にもなる

体調の悪い日は
さえない自分の露出を
コントロールできる

笑顔のしんどい
元気のない日とか
なかなか重宝する

街にもおおぜいいるから
目立たなくていい

覆面は不自然だが
顔のメッセージは
ちゃんと残せている

一日一枚
洗濯もいらない

この気楽な消耗品に
弱い自分は
長く甘えそうでこわい

日用品じゃないだろと
自戒してみる

若者を中心に「だてマスク」が流行している、という報道がありました。
繁華街に出かけたり、慣れない職場に務める時に、周囲から自分を隔てて過度なコミュニケーションや視線を避けるために、風邪でなくてもマスクの着用が欠 かせないという人が、若い世代を中心に増えているそうです。無理に笑ったり話しかけたりしなくて済むし、気持ちが落ち着くというのです。
何となく判る気持ちではあります。マスクにはいろんな効用があるものです。