第727回 総合学園として教育の充実を図る~全学教育研究集会

2013年9月4日

 いつも天気予報が気になります。この時期の焦点は「この残暑はいつ峠を越えるのか」、「台風や大雨はここ数日大丈夫だろうか」といったところでしょうか。涼しくなって澄み切った青空に心洗われる、秋の到来が待ち遠しいばかりです。一方、猛暑をものともせずに咲き続ける「百日紅」や「夾竹桃」に、いつも敬意を届ける思いでいます。

 

 今日は、先月末に行われた「湘南学園第3回全学教研集会」について、その概要をご紹介します。
 湘南学園は大きなファミリーです。この温かな家には幼稚園から、小学校から、そして中学校からと次々と仲間が加わります。保護者と教職員が共同で運営し、在校生の成長と幸福を願ってもう80年間存続してきた総合学園です。

 でも同じ学園の中とはいえ、各学校の教員がお互いにそれぞれの取り組みを知り合い、理解し合って教育を進めていくという点では、弱点を抱える現実もありました。
 現学園長の仲本正夫先生のご主導で、全学教育研究集会が開催され始め、今年は全体会としては3回目になりました。今回は各学校の現場から実行委員の先生方が名乗り出て下さり、創立80周年を期して総合学園としての教育の統一の課題を更に深めようと準備を進めました。
 そして「ESD」=「持続可能な社会を担う人間を育てる教育」という国際的に注目されているキーワードを中心テーマとする、分科会方式の教研が設定されました。80周年記念館の中軸となるカフェテリアの登場を受けて、「食育」も重要な教育課題となることを確認し、この間2回の「ミニ教研」の開催を経て、8月30日の当日を迎えました。

 

 “ESDで各パートの教育実践を繋ぐことはできるか?”と題した中高の先生の全体発表があり、続いて学力形成・教科教育や子ども理解、教育の特色など5つの分科会で、幼稚園・小学校・中学高校の先生方から、それぞれ2本ずつの実践レポートが発表され、最後の全体会では教育学者の大学の先生より深い視点でのご講評も頂いて、今後の学園教育の発展にとって重要な節目になる教研集会となりました。

 

 この通信の読者の皆様の中には、幼いお子様をお育ての保護者もいらっしゃることと思われます。湘南学園小学校および幼稚園のホームページもぜひご覧になって下さい。それぞれに児童や園児を温かく育み、自主性や意欲を豊かに育てる教育が行われています。入学試験や編入のご相談なども承っております。お気軽にお問い合わせ下さいませ。

 

※ 今日の写真は、近隣で見かけた、百日紅と夾竹桃の景色です。