第147回 師走の空と帝王ダリア

2010年12月1日

今日から12月です。あんなに猛暑がきつかった今年も、ちゃんと秋から冬へ向かっています。四季の変化に恵まれることが日本の文化の基盤です。

さて今日は「後期中間試験」の第2日です。試験中は早めに登校して、静かに最後の準備に勤しむ生徒諸君の姿が目につきます。「後悔先に立たず」ともいい ますが、上手くいなかったテストがあっても、気持ちを切り替えてその先のテストに全力を尽くすことが大切でしょう。弾みをつけてたたかい続けてほしいと思 います。

この季節に気になる花があります。「帝王ダリア」です。
「皇帝ダリア」とも呼ばれるこの草花は、成長すると丈が3~4メートルにもなります。長い茎の頂上に見事な花が咲きます。花はピンク色の大輪です。晩秋から初冬にかけて青空にそびえるように立つ姿は印象的です。
家々で育てられる帝王ダリアは、風から守られるようによく添え木がされています。2階の屋根に届かんばかりの高さです。木のように大きいのに、草花が持つ優しさにあふれています。


☆帝王ダリア★

澄んだ青空に
透き通るような
薄桃色がまぶしい

師走の街角に
すくっと伸びた
孤高の花です

可愛げのない
ネーミングを
わびたくなるけど

まわりに媚びない
存在感は
言い得て妙とも思えます

凜として独り立つもの

自分にはあるのかと
問いかけられます