第95回 読書の秋~図書室には魅力的な新着本がいっぱい!

2010年9月18日

「読書の秋」に一番ふさわしい部屋は、図書室です。
本校の図書室は、すごくいい部屋です。教室から近い場所にあり、広い窓の向こうにはグラウンドやアリーナ棟(屋上はテニスコート)も見えて、見晴らしのとても良いのが自慢です。靴を脱いで入室すると、明るくてウッディな雰囲気を基調に、ホッと気持ちのくつろぐ空間です。

図書室には、ぞくぞくと魅力的な新着本が入荷していました。赤穂司書におたずねすると、まず大型の豪華な写真集を3冊紹介してもらいました。世界の様々 な民族の「身体衣装」の多様さ、美しさを大画面で見ることのできる、ずっしり重たい写真集です。アフリカ、インド、東南アジア~中国などに住む、諸民族の 着ている衣類のカラフルなこと、華やかなことに圧倒されます。“秘境”の山岳地帯に住む少数民族の女性が、晴れの舞台で着る素敵な衣装のデザイン・色合い や誇らしい姿には、特にひきつけられました。自宅ではとても購入できないサイズ・値段です。入荷する一般書店もごく一部でしょう。学校でこそ選定できる、 たいへんな「お宝」本だと感じられました。

今回は、世界各国のユニークな「絵本」達もいっぱい入荷されていました。韓国、中国、イラン、スウェーデン、チェコ、イタリアなどなど。手にとって眺め るだけでも面白い、個性的な絵本群です。更には「とびだす絵本」もありました。「不思議の国のアリス」のストーリーが“ワァッ”と、アメリカの名所、例え ば自由の女神とニューヨークが“ビヨーン”と、立体的に飛び出してくるのです。その精緻なつくりに、制作者の情熱には驚くばかりです。

「電子ブック」の登場が注目される現代ですが、書籍とは、1冊1冊がそれ自体の体裁・手触り・重さなども含めて「オンリーワン」の存在です。個性的で優 れた書籍は、いまも次々とこの世に出てきています。紹介する人、勧める人がいてこそ、埋もれずに知の喜びを伝えていくでしょう。
一人でも多くの生徒諸君に、こうした書籍との出会いが広がるように願っています。