第66回 「新入生歓迎」:鉄道研究部の日帰り旅行

2010年6月29日

今日は、一昨日の日曜日に行われた、ある部活のイベントを紹介しましょう。
本校には、「鉄道研究部」があります。部員諸君はもちろん熱烈な鉄道ファンであり、博学な専門知識を持つ部員もいます。「この部があるから学園を選びました」という話も時々聞く、伝統ある文化部のひとつです。



今年度は、中1の新入部員が6名も入って、部は大いに盛り上がりました。この朗報を受けて、昨年同様に「新入生歓迎日帰り旅行」を実施しようという話に なり、6月27日に東京~千葉方面を、「ホリデーパス」と「都営まるごと切符」で周遊する楽しい一日が組まれたのです。たった一日で、東海道線、浅草線、 大江戸線、南北線、荒川線、舎人ライナー、山手線、内房線、京葉線など乗り継ぎ、房総方面まで足を伸ばし、貨物撮影なども入るというプランニングは、見事 というしかありません。
顧問の河本によると、何よりこの一日を通じて、新入部員諸君の顔と名前が周知され、先輩部員との親睦の輪が広がったことが収穫でした。旅の途中で、名菓の「都電もなか」を購入できて、おばあちゃんに良い土産ができたという喜んだ、優しい部員の様子も聞きました。

新入部員は、実は運動部と兼部している人が多いそうです。部員諸君の関心の中心は、やはり鉄道車体の種類やメカ的な世界に集中しているそうです。鉄道の旅に伴う沿線地域のこととか、木造駅舎など周辺の風景への関心は、まだ中高生諸君には薄いようです。
でも鉄研諸君の探究心はなかなかのものです。この夏には、恒例の夏合宿が計画されています。今回は夜行で大阪まで出て、そこから長い北陸路を経て、山形 から仙台までへ抜ける4泊5日のロングランの旅が実施されます。車中泊とユースホステルに半々ずつ泊まり、「ひと筆書き」コースの採用と団体割引で、総経 費3万円以内に収める熟練の旅計画が組まれているのです。
一路平安を祈っています。個性豊かな「駅弁」との出会いも楽しみですね。北陸、東北各地の車中から、または駅からの旅風景や人びとの様子にも十分に目を向けて欲しいと思います。