校長通信・第1回

2010年4月7日

 今年度から、湘南学園中学高校の校長に就任しました、山田明彦です。
 これまでの「中高日誌」の後を受けて、湘南学園のキャンパスの様々な動きや取り組みを、これからは私の方で定期的にご紹介してまいります。
 広く校外の方々や、校内の方々にもお読みいただけたら幸いです。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。

 本日、高校始業式が9時10分から、中学始業式が10時10分から行われました。生徒諸君は、新しいクラスの発表にドキドキしたことでしょう。
 まず、今年度から湘南学園の新しい学園長に就任された、仲本正夫先生からご挨拶がありました。「学習する」事の総合性に関する示唆に富んだお話でした。新しい校長・教頭の紹介に続いて校長挨拶があり、新任の先生方の紹介とご挨拶、担任・学年スタッフの発表と続きました。新生活指導主任の福田先生からはマナーについての講話がありました。式後に学年ごとに机・椅子の移動を行い、クラス開きがありました。
 それでは、今日の始業式で、私がお話ししたことを紹介いたします。

【1】 高校始業式・校長挨拶

皆さん、おはようございます。
今年度から、中高の校長を務めることになりました、山田です。
生徒の皆さんとのいろんな接点を大切にして、精いっぱい取り組んでいきたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。
さて、いよいよ新しい学年が始まります。
クラス替えで、久しぶりにドキドキした諸君もいることでしょう。
初めて同じクラスになった人にも、いろいろ話かけてみて下さい。
担任の先生方も、気持ちを新たにして、大きな願いを持って、皆さんをリードしていくことでしょう。
どうか、皆で心を開き合って、明るく積極的なクラスを築いて下さい。
日々の授業や交わりを大切に、学校行事で、あるいは受験へ向けて、
励まし合って取り組んでいって欲しい、と願っています。
高1の皆さんに伝えます。
高校時代は、自分のこれからの人生、将来の進路について、その方向を本格的に考え始める時代です。自分自身の個性を見つめ直し、広い社会にアンテナを張って、自分にふさわしい分野を、ゆっくり探していきましょう。
大学についても情報を集めて、足を運ぶようにして欲しいと思います。
高校1年は、中高6年間の中で、進級のプレッシャーが一番強い年度です。
履修しなければならない科目が多いからです。たとえば、苦手な教科の勉強を怠っていると、複数の科目で単位がとれなくて、それがいくつも重なると、
高2へは進級できない、という事態にもなりかねません。
高校へ進学して、一人ひとりの自覚と努力が問われていきます。
中学時代の反省を踏まえて、一歩一歩、地道に勉強に取り組みましょう。

高2の皆さんに伝えます。
高校2年は、文系と理系に分かれて、大学受験を意識した勉強に本格的に取り組むべき学年です。どうか今持っている、高い目標や志を大事にして下さい。
難関の大学を第1志望にするならば、2年間をかけた地道な勉強の積み上げが必要です。
一方、多くのクラブでは、高2がリーダーになるはずです。
部長や副部長を務める諸君も多いことでしょう。技術的にも人間的にも後輩の手本になるようなリードが、求められると思います。
また体育祭を始め、学校行事でも、高2がリーダーになる事が多くなります。
特活や研修旅行でも、皆さんの自主的な取り組みが大いに期待されています。
高2は、いそがしい一年になります。同じ時期に、やらなければならない課題がいくつもある、という時期が、何回か訪れることでしょう。
それを自分なりに両立させ、優先順位をつけながら、やりこなしていくことになります。そんな経験には苦労もありますが、大人になって仕事についてから、そうした苦労も必ず役に立ちます。参考になることがいろいろあるでしょう。
どうか、達成感を持てるように、頑張って下さい。

最後に、高3の皆さんに伝えます。
高校3年は、大学受験まっしぐらの一年です。
それぞれ今の到達度はいろいろですが、第1志望校を妥協することはありません。しっかり選んだら、寸暇を惜しんで勉強し、成績を上げていきましょう。
気合いを入れてこの4月をスタートし、その勢いをまずは正念場の夏休みまで持続させましょう。
模擬試験では、すでに受験を経験した浪人生とも、同じ土俵で戦います。
始めE判定ばかり出ても、おちこむことはありません。
秋になって、やっとC判定やB判定が出てくる諸君も多くなるはずです。
目指すは、現役合格です。
皆さんが高2の時の、体育祭や合唱コンクールの素晴らしい頑張りぶりを、
私はよく覚えています。皆さんなら、大学受験でもきっとすごい結果を出してくれるものと、信じています。
学年の先生方や教科担当の先生方に、積極的に助言を求め、友達と励まし合って、地道に粘り強く、戦いぬいて下さい。
来年の4月には、それぞれが最高のキャンパスライフをスタートできるように祈っています。

以上です。この新年度が、皆さん一人ひとりにとって、実り多い充実した一年になることを心から願って、挨拶を終わります。

【2】 中学始業式・校長挨拶

皆さん、おはようございます。
今年度から、中高の校長を務めることになりました、山田です。
生徒の皆さんとのいろんな接点を大切にして、精いっぱい取り組んでいきたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。さて、いよいよ新しい学年が始まります。
新しいクラスが発表されるこの始業式を、皆さんドキドキして迎えたことでしょう。どんな友達がいっしょか、新しいメンバーはどうなっているか、そしてもちろん、新しい担任の先生は誰になったのか、気になったことでしょう。
6年間の学園生活を通じて、クラス替えは、毎年度行われます。
クラス替えとは、みんなにとって期待と不安に満ちた、大きな出来事でしょう。
でも、人間関係を広げる、大切な機会でもあります。
中には、友達が少ないな、とややさびしい気持ちになった人もいるかもしれません。でも、初めて身近になった人にも、積極的に話しかけてみて下さい。
友達にけっこう恵まれたな、と感じた人は、少し余裕があるでしょう。
周りに元気のない人がいたら、優しく話しかけてみて欲しいと思います。
異性のクラスメートにも、すれ違った時に、おはようと挨拶してみましょう。みんなのささやかな心がけが、新しいクラスに温かい輪を広げていきます。
担任の先生方も、気持ちを新たにして、大きな願いを持って、新しいクラスの運営に燃えていらっしゃいます。いろんな場面で、皆さんをリードし、目標や課題を呼びかけることでしょう。
どうか皆で力を合わせて、明るく積極的なクラスを築いていって下さい。
「このクラスになって良かった」と、あとで思えるようにしたいものです。

中2の皆さんに伝えます。
中学2年は、まず自分なりに勉強のリズムをつかみ、学習習慣をつけるという大切な課題があります。中1と中2の2年間で、ふだんから自主的に勉強に向かえる生活を、確立しなければいけません。
中1の時にうまくいかなかった人は、初心に帰って、生活をもう一度整えましょう。授業に集中し、宿題は必ず自分でやり切り、復習や予習にふだんから取り組む習慣を身につけるように努力しましょう。
クラブとの両立も、多くの皆さんにとって大切な課題です。
両方で実力をつけ、良い結果を出していけると、大きな自信につながります。お互いにはずみがつくような関係になるように、努力してほしいと思います。
クラスや学年は、自分達でつくっていくんだという自覚を持ちましょう。
新しいクラスには、様々な性格や個性を持つメンバーがいるはずです。
それぞれを認め合い、時に意見の違いがあってもちゃんと話し合い、力を合わせて楽しく取り組める関係を、築いていって欲しいです。学年や学校の行事では、固いチームワークを築き、励まし合って取り組んでいきましょう。

中3の皆さんに伝えます。
皆さんとは、中2まで2年間いっしょでした。
皆さん全員の名前や、プロフィールも頭に入っています。新しいクラスでそれぞれが、これからどんな生活を送っていくのか、とても気になります。
まずやはり勉強のことです。中3の学習内容は、年度末のガイダンスでも話があったように、大きなヤマ場を迎えます。
公立だったら、高校で扱う内容も一部入ってきます。
どうか本気になって、勉強に燃えて欲しいと願っています。
苦手な教科も、どうせ自分はダメだと決めつけずに、まず小さなパーフェクトを本気で心がけて、成績アップを勝ち取り、自信をつけましょう。
部活と両立して勉強もぐんぐん頑張る諸君の多いのが、皆さんの学年の特徴だと思います。それぞれの新しい活躍を、期待しています。
クラス編成では、中3からSクラスが1つ設けられましたが、あまり気にし過ぎずに、それぞれが、現在の自己ベストを目指して取り組んでほしいです。
学校行事も、中1と中2の経験を踏まえて、新しいクラスメートとスクラムを組んで、素晴らしいドラマを築いて欲しいと願っています。
また、秋に行われる研修旅行は、中3のビッグイベントです。大いに楽しみにしていて下さい。

以上です。この新年度が、皆さん一人ひとりにとって、実り多い充実した一年になることを心から願って、挨拶を終わります。