第989回 高校1年の総合学習フィールドワーク

2014年11月8日

今日は、先週の木曜日に高校1年が実施した校外学習についてご紹介します。

先週後半はずっと高2の研修旅行のホットな速報をお届けしていました。改めて同時に展開された、高1の総合学習フィールドワークについてもお伝えしたいと思います。

今回のテーマは「Stop Survival Game!」とされていました。総合学習の委員の生徒達が、いろいろ学んで話し合って決めたテーマです。若い高校生の世代として、今の大人の社会について漠然といだく不安や怒りや願いがこめられています。委員の諸君は、高1総合の視点を深めようと諸文献を学び、日本国憲法の基本的人権は本当に守られているのかといったことも話し合って、このメインテーマを決めたようです。

学年からのお知らせにも判りやすい説明がありました。グローバル社会の中で人びとは知らず知らずに対立や競争、比較にさらされ、本来の自分らしさや人間らしさを見失っていないかと提起されています。「勝ち組」「負け組」とか「自己責任」といった言葉が飛び交う中で、もっと皆が安心して人間らしく暮らせる世の中にしたい、持続可能な未来をどうつくるか学びたい・・・そんな生徒達と先生方の気持ちがこのテーマに込められているのです。

 

10月30日の当日は、神奈川や東京を中心に様々な事業所を訪ねるために、生徒達は班ごとに出かけました。当日の計画書を練り上げ、相手にアポイントを取り、お仕事の時間を割いて対応して頂くことへの感謝の念を忘れずに行動したはずです。先生方はチェックポイントでの対応を中心に連絡や巡回をしました。

学年全体は30の班に分かれ、「平和」「食」「ネット関係」「平等」「社会問題①」「社会問題②」の小テーマごとに、各班は2つずつの訪問先を基本に行動しました。官公庁関係、研究所、諸団体、企業や工場、大学など学校関係、NGOや市民団体など、訪問先は数多くの分野にまたがっていました。

 

翌日のフィールドワークの報告会では、各班の熱いスピーチが印象的だったと聞きました。原稿なしで何を聞いて学んだか、考えさせられたかについて、思いをのせて語る人が続いたそうです。班ごとに今回の訪問記録をまとめており、あとで冊子に編集される予定です。高1諸君のメッセージに注目したいと思います。