第1026回 全校朝礼~年頭の呼びかけ

2015年1月9日

今日は、昨日の全校朝礼で校長からお話しした内容を紹介いたします。

この日の朝礼では、この話に続いて、運動部、文化部、授業や漢字検定などの表彰事項が相当な件数になりました。在校生の様々な活躍について全校に披露できることは嬉しいことです。

【校長の話】
皆さん、あけましておめでとうございます。
冬休みは、それぞれお家で、また友達と楽しい時間に恵まれたでしょうか。
この新しい年を大切にしよう!と心に決めて、学校生活を再開してほしいと思います。

まず始めに、先月の17日に行われた、生徒会の次期総務委員の選挙をめぐる立会演説会のことからお話したいと思います。
久しぶりに全部を通して見学したのですが、とても感動しました。開会までなかなか全体が集中しない様子については自覚が弱いなあと残念でしたが、演説が始まってからの緊迫した雰囲気には惹きつけられました。
今回は多くの学年で競争選挙になりました。当選か落選かの大きな分かれ目を前に、立候補した人たちは実に立派にスピーチをしていました。中学生と高校生それぞれの方を向いて語りかける姿、時には魂の叫びとも思える真剣な訴えに感動しました。
多くの立候補者に共通していた主張は、学校行事もふだんの学園生活も、良くしていくのはみんなの力だから、生徒皆さんの意見を出して欲しい、声なき声もすくい学校行事を更に盛り上げ、学園生活を快適に居心地良くしていきたい。生徒会と学校を作るのは皆さん自身です、といった主張が共通していました。
また感心したのは、聴いている皆さんが冷やかすことなく概してよく集中していたことです。アリーナの後ろの方の座る中学生の人たちが、選挙公報もしっかり目を通しながらじっくり聴いている様子を目にしていました。

さてここで、関係して1つ具体的な生徒募集のお願いがあります。後ほど各教室にポスターが掲示されますが、PTAの方から生徒の皆さんにある参加の応募が呼びかけられました。「みんなでステキなカンバンを作ろう!」という企画です。
これは、湘南学園の全域を通じて、たとえば各学校の校舎とかカフェテリア、また皆さんも知らない可能性がある「母の文庫」や2箇所ある「松が岡邸」など場所がわかりにくい施設が少なくないため、学園を訪れた方々にすぐにお役に立てるような<道案内の看板>を、学園生たちのアイデアとデザインをもとにして作成してもらいたい、という企画です。
この提案をされたのは、学園生の保護者であり、理事会でもお仕事をされている、徳光健様です。実は、徳光様の奥様は2年前にお亡くなりになられました。闘病中もPTAのお仕事で学園のために尽くして下さいました。そのご遺志を受け継いでご寄付をもとに、PTA役員会の主導によって新しいプロジェクトが始められました。学園生のアイデアやプランを生かして、より良い学園のために貢献していく企画を打ち出していこう、というご提案です。
今回の参加者は、高校2年までの生徒や児童とされています。デザインの参加は、「ひとり」でも「何人かのグループ」でも構いません。「ある施設の場所がわかるようなプレート看板」を基本に、そのデザイン~看板の形・素材・色・字体など~を提案してもらいます。実際の看板制作は専門の業者に頼んで作ってもらいます。
希望する人、関心のある人は、来週木曜日の15日までに、PTAの中高常任委員を担当されている池田先生または里吉先生まで申し出てください。
人気のテーマパークにあるような、また湘南学園の雰囲気に合うような素適な看板の制作が期待されています。美術やデザインが好きな生徒にイチオシですが、友達と誘い合っての積極的な応募を期待しています。

さて、年明けの今日の全校朝礼には、高校3年生だけはいません。
先輩達の大部分は、来週の土曜日と日曜日に大学入試センター試験を受験します。
この冬休みも、数多くの人達が登校していました。元旦にも、25名以上もの先輩達が学校へ来て自習していたのです。
センター試験後も2月から3月まで続くずっと大学受験は、本当に長丁場の戦いです。先輩達はすごい意気込みで最後の追い込みに全力を挙げています。
皆さんもいずれ、この大きな関門に直面します。志望校を確定して全力で準備を始める時が遠からずやってきます。「時間の貴重さや大事さ」をいやというほど痛感することでしょう。ここにいる皆さんに訴えます。今年2015年こそ改めて勉強への自覚を強めて、学習時間を増やしていきましょう。部活や行事に追われる時期はもちろん、ふだんから「すきま時間」を活用して勉学に励みましょう。
「授業中のおしゃべり」や「復習や宿題のほったらかし」といったレベルは早めに克服して、黙々と勉強する姿勢を確立して欲しいものです。学園に入学した初心に立ち返って、集中力を深めて、地道に取り組む姿勢を心がける一年にしていきましょう。

もう1つ、新年に当たってどうしてもお伝えしたいことがあります。
それは、スマホやパソコンの使用に関しての、自分なりの歯止めについてです。
11月に神奈川県内の大規模な調査結果が発表されました。それによるとインターネットに接続できる端末を使う時間について、高校生では約40%が、中学生では約22%が、1日に5時間以上と答えていました。事態の深刻さに大きな注目が集まりました。生活習慣との関係を問うと、「1日の睡眠時間が平均5時間未満」と答えた中高生のうち、端末を3時間以上使っている子が約73%を占めていて、朝食を食べない子のうち約70%が端末を3時間使っていました。
もちろんこうした問題は、子どもも大人も共通する問題です。パソコンやスマホなどIT機器の画面と向き合う時間は、こういう私も相当な長時間になっています。
ただ次の指摘にも注意が必要です。LED画面やLED照明はブルーライトを多く含みます。それは紫外線に近くて可視光線の中では最も強いエネルギーを持っているため、健康に影響を及ぼすことが最近明らかになってきています。
専門家によれば、少なくとも就寝2時間前からはパソコンやスマホを使わないようにした方が本当はずっと良いそうです。特に子どもや若い世代では健康への影響がかなり大きいそうです。とりわけ夜間の長時間使用は体内時計を狂わせ、若い世代にも睡眠障害や、肥満や高血圧などの体質を招く恐れがあるそうです。

私もスマホを使い始めて数か月になります。例えばですが、駅スパートや天気予報や食べログなどのサイトを重宝しています。個人的な通信は通話やメールにとどめて、SNSやゲームや自粛しています。
もちろんスマホやパソコンの便利さはいうまでもありません。多くの皆さんもいろいろ詳しくて、様々な場面で端末を駆使して生活していることでしょう。
一方で昨年も、在校生の発信した文や写真が、思わぬ所で同じ学内の生徒や学外の一般の方々とのトラブルへと展開してしまい、学校も間に入って解決を図らなければならない事態になりました。便利さと隣り合わせで、様々な危険やリスクがあるのがこの世界です。皆さん一人ひとりが大変な事態の当事者になる心配があります。
スマホやパソコンの使用について、時と場所と使い方に関して、踏み越えてはならないラインを各自がしっかりと自覚して生活することを、年頭に当たって強調しておきたいです。皆さんどうか、この分野でも必ず自分を守り、他の人に迷惑をかけないように心がけてください。

さて、学園の新年はまず「燃える合唱コン」から始まります。本番まであと15日です。この一年間様々な体験や苦楽を共にしてきたクラスメイトと力を合わせて取り組める最後のイベントです。インフルエンザや風邪に気をつけ、まずはクラスの全員が揃って本番に臨めることが大切だと思います。
そしてやる以上はやはり優勝や入賞を目指したいものです。練習できる時間を工夫して増やし、リーダーの指示に心を揃えて、素晴らしい練習と本番を実現しましょう。それぞれがこだわりの歌で最高のコーラスを響かせて下さい。

また、カフェテリアも今日から営業を再開していただきます。今日のメニューは、「五目炊き込み炒飯」と「Labo特製焼豚付きの中華そば」です。ぜひ利用して欲しいです。これからも素適なランチのメニューにぜひ注目してください。週ごとのメニューは「カフェテリアニュース」の配布と、クラス毎の掲示、そしてホームページでのカフェテリア・コーナーで公開しています。
カフェテリアの運営を支えるのは、まず何よりも中高生の皆さんの旺盛な利用です。ほぼ毎日利用してくれる人達もいますが、月に数回という人達もいます。お母様やお父様とも話題にして、いつもお弁当の人たちも、休みの日も兼ねて週に1回でも利用してもられればと願っています。皆さんが活発に利用してくれることが、カフェテリアの運営を軌道に乗せる土台になります。どうかよろしくお願いします。

それでは以上です。この2015年を、充実した素晴らしい一年にしていきましょう。皆さん、ご静聴ありがとうございました。