第1038回 感動あふれる合唱コンクール!

2015年1月24日

昨日は第25回合唱コンクールの当日でした。一年間で最もドキドキする日のひとつです。それほど寒くなくて湿り気にも恵まれた朝でした。
午前に高校の部、午後に中学の部とほぼ例年通りのスケジュールでしたが、生徒達の熱唱する姿に心ゆさぶられ、とても濃密な時間が流れました。まさにこれが学園生の文化だ!と誇りを新たにする一日でした。

 

まず高校です。ここ数年は高2と高1で全体に一定の差が出ていましたが、講評でも述べられたように今回は高2がさすがに優れているのはもちろん、高1の達成度も高くてどちらの学年か判別できないほどの印象でした。圧巻のコーラスがいくつもあり、なぜあの短い練習期間と時間でここまでの合唱を実現できるのかと感服するばかりです。

本気で優勝を目指すから選曲も入念であり、女子はもちろん男子も早くから燃えるのは当たり前であり、混声合唱の魅力を実証してくれます。中学生の全員にやっぱり高校の部を聴かせたい!と今回も強く思われました。
全体合唱は『小さな恋のうた』が選ばれ、保護者席を向いて仲間と組んで存分に歌う姿は、各クラスのPRビデオとともに学園生らしさに満ちていました。

審査講評の松田先生からは、難しい曲に挑むと楽譜を追うことに精一杯になる傾向もあり、歌詞を読み込んで自分達なりに歌の解釈を話し合って共有することがとても重要になるとの指摘がありました。お二人の音楽の先生は連日夜遅くまで各クラスの練習を巡回し、指導や助言を重ねて下さいます。多くのクラスから引っ張りだこです。それぞれの練習過程も振り返りながら細部の出来に至るまで注目して下さっているのです。

 

次に中学です。今回は風邪やインフルエンザの影響が例年よりは少なめでしたが、中1では今週に入って欠席者が多いクラスが出ていました。学級閉鎖こそなかったものの人数の少ないクラスもあり、合唱直前のクラス紹介でここに揃えなかった仲間の分も頑張りたいとのコメントがありました。不足をカバーしての合唱の姿に心をうたれました。
講評で述べられたように、中2は後輩の中1の参加を受けてぐっと意欲が高まり、学年内の交流会でも刺激し合って接戦でした。中1は予想以上に堂々として達成度の高いクラスがいくつもあって驚き、自分達なりの工夫や解釈にも感心しました。中3はさすがに意欲も仕上がりも素晴らしく、すごい接戦になって審査員メンバーは頭を抱えこみました。

審査講評の田中優先生からは、今回も各学年への温かく励ましに満ちたメッセージがありました。高校同様に入賞を逃したクラスへのねぎらいに満ち、クラス皆で力を合わせられた成果を全クラスが大事にしようとの呼びかけは切実でした。楽譜に沿った合唱にとどまらず、自分達の解釈や思い入れを深めて表現していく努力についてこちらでも言及されました。切々とした語りかけ、温もりと人柄あふれるお話は今回も深く生徒達の心にしみたことでしょう。

 

中学における合唱部のコーラス披露は審査協議でまた聴けなかったのが残念でした。本番直前の最終練習と声の掛け合いでホワイエなど会場内を巡回すると身体がほてるような感動に包まれます。
合唱直前の各クラス紹介では練習の足取りが語られ、担任の先生への感謝の表明が多いことも印象的でした。全体の鑑賞態度も立派であり、会場前に集合した生徒達の場内誘導、本番中の各クラス移動指示、最後の客席清掃まで全て「生徒達が主体」の運営ぶりは本当に見事なものです。

 

今回も実におおぜいの保護者や外来の皆様方にご来場ご鑑賞頂きまして、誠にありがとうございました。特にご感想などございましたら、何らかの形でもお寄せ下されば幸いです。伝統ある湘南学園中高の合唱コンクールを今回も改めて強く誇らしく思いました。生徒達の熱唱ぶりに大きな感動と元気をもらいました。以下は今年度の入賞クラスです。

【高校の部】
金 賞      高1A “A”nswer
銀 賞      高2E  一詩人の最後の歌
銅 賞      高2D  絆
審査員特別賞   高2B Seasonz of Love

【中学の部】
中2  金賞     中2A YELL
   銀賞     中2E  青いベンチ
中1  金賞     中1E ひまわりの約束
   銀賞     中1A 手 紙
中3  金賞     中3D 心の旋律
   銀賞     中3A 3月9日
審査員特別賞   中3C あなたへ
PRカット賞  中3D