第1064回 年度末PTA総会で感動したこと

2015年3月3日

学年末試験の第2日目です。登校中の電車内でも教材やノートを開く在校生を多く見かけます。連日多数の科目の試験が続く中で、気持ちの切り替えや集中力の立て直しも大事になります。それぞれ最終日まで努力の貫徹を願っています。

 

今日は、先週土曜日に行われた年度末のPTA総会からご紹介したいと思います。次年度のPTA会長・副会長の選出がメインであり、担って戴けることになった3名の皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。

今回の総会では、PTA諸活動の報告というもう1つの柱がありました。各委員会の活動報告として「水の輪委員会(会報誌)」、「母の文庫委員会(図書館)」、「バザー委員会」のそれぞれから、そして各サークルの活動報告として「ル・レーヴ(合唱)」、「くわの実(読書会)」、「サポーターズクラブ(父親ボランティア)」、「湘友会(茶道)」のそれぞれから、委員長やリーダーの方々のご報告がありました。

その内容がどれも心を打つ内容でした。スライド資料や音楽テープなども使われて、活動内容の意義とやり甲斐のご紹介、参加を募られる呼びかけのお話に惹きつけられました。委員会やサークルそれぞれの活動の魅力と定例会の楽しさ、誰でもが参加できる場ゆえに気軽に参加してみて欲しいことなど、心のこもったお話でした。総合学園として、幼小中高にまたがる異年齢のお子様を持つお母様やお父様がつどえる機会の貴重さや、お子様にも与えられる好影響についてのご指摘に共鳴いたしました。

 

いま世間を揺るがす川崎の痛ましい事件にも言及された時には驚きました。バザー活動の大変さと楽しさに魅せられて、もう何回もバザー委員を担当されてこられたお母様のお話です。こうした事件はいまやどこでも可能性があり、どの親もよそ事とは思えなかったであろうと提起されました。子ども達の見えないつながりが広がりやすい社会ゆえに、親の交流と共同がますます大事になっており、学校や地域にオープンな関係を広げてそんな兆しをすくい上げたり、子どもが相談できる機会を拡げていきたいとのお話に感銘を受けました。強く心に留める思いでした。

湘南学園が、教職員と保護者の協同で運営され、子ども達のために積極的な取り組みを具体化していける総合学園であることを再認識することができた総会でした。

 

最後にお礼があります。中高が新たに開始した『ポーランド・リトアニア歴史ツアー』に関連して、ユダヤ人の人命救助で奮闘した外交官・杉原千畝の貢献に因む「杉原記念館」の修繕に関わる呼びかけを、参加した高校生達が総会の参加者向けにお願いさせていただきました。当日さっそく多数の方々より多額の寄付金を頂戴いたしております。謹んでお礼を申し上げます。

募金については、このツアーを担当指導する中高の吉川教諭が窓口になっております。関心のおありになる方々には、ぜひ吉川までお問い合わせいただければ幸いです。