第1111回 『鵠沼をめぐる人びと』~連続講演会 ②

2015年5月30日

昨日からのつづきです。連続講演会は以下の4回分がすでに確定しています。第Ⅰ期のテーマは「鵠沼をめぐる人びと」です。各回の概要をご紹介しましょう。
 
第1回 6月20日(土)
「鵠沼と湘南学園について」講師・内藤喜嗣氏(鵠沼郷土資料展示室運営員会副委員長)

湘南学園は1933年、別荘地であった鵠沼の地に、保護者と有識者のご尽力によって建学されました。創立以来の個性尊重の校風は、鵠沼の地域性とも深く関わっています。
内藤様は、卒業生のお一人であり、このテーマに関して最も詳しい知識をお持ちの方です。湘南学園の資料保存やイベントの実施、教職員への啓蒙などで大変なご尽力を重ねて下さいました。学園関係者全体の大恩人でおられます。
 
第2回 7月 4日(土)
「杉原千畝について」講師・白石仁章氏(外務省外交史料館)

杉原千畝氏の、第二次大戦中の人道的行為は広く世間に知られています。外交官の立場にあり、リトアニアで日本のビザを発給し、6千人ものユダヤ人の人命を救いました。戦後は鵠沼に住み、お子様が湘南学園へ通われました。
杉原氏を敬愛する人びとはお大勢います。本校では昨年から「ポーランド&リトアニア・ヒストリーツアー」を開始し、参加者は早大生の研究グループと共に関連現地を旅してその軌跡をたどっています。
 
第3回  9月 5日(土)
「東屋に集った作家たち」講師・佐江衆一氏(作家)

鵠沼海岸にあった名旅館は多くの文人に愛されました。志賀直哉と武者小路実篤が白樺派を興し、芥川龍之介一家も関わりました。佐江氏のご尽力によりその記念碑が設置されています。
 
第4回 11月 7日(土)
「岸田劉生について」講師・内藤喜嗣氏(同上)

岸田劉生は、白樺派とのつながりも持ち、鵠沼の地で転地療養を行い、娘さんの肖像画を描きながら、幅広い交友関係をこの地で築きました。鵠沼をこよなく愛した画家の一人です。

 

講演会の開催場所は、湘南学園の幼稚園ホールです。各開催日の午後2時~午後4時の時間帯を予定しています。
今回の企画については、藤沢市や鵠沼地域の広報機関等にもご紹介しており、藤沢市と藤沢市教育委員会のご後援をいただいています。
ご参加については無料の予定です。後ほど湘南学園中高のホームページより申し込んでいただける準備を進めております。ご注目いただければ幸いです。