第1139回 熱意あふれる実習生~“戦友”達の励まし合い

2015年7月2日

教育実習の期間は、大部分の諸君が3週間です。今日は「あと3日」の地点に着きました。緊張や疲労と戦い、慣れてきた手応えも感じながら、長丁場もいよいよ大詰めを迎えています。

 

教育実習の集大成にあたる「研究授業」が、いま続々と行われています。明日は4名担当でピークとなります。教科指導担当を中心に、同じ教科やHR指導担当、学年スタッフ、在校生時代の担任などの教員が、自分の授業と重ならない幅で見学に行きます。我々も業務の合間をぬって短時間でも見学に行くようにします。終了後に実習生は、見学に来られた先生方を訪ねて感想や助言を伺います。その指摘や提起を学び取ろうとする姿勢は真摯なものです。

 

実習生の諸君は、連日遅くまで入念な準備をしています。教材研究や模擬授業など、実習仲間と励まし合って夜遅くまで頑張る姿を目にしてきました。特に研究授業の本番に当たっては、念入りに準備を重ねていることでしょう。「授業案」のプリントも詳しく展開の予定をまとめています。
まだ“教員の卵”と呼ばれる立場ですが、なかなかスキルを高め、興味深くて判りやすい授業をする実習生も少なくありません。講義&板書、話し合いの組織、実技の指導など教科の特性からスタイルはいろいろですが、実習生の懸命な授業ぶりは印象的です。まだ経験不足とはいえ、「発問」や「問いかけ」を大事に、生徒の回答や反応を尊重し、時には辛抱強く待ちながら進める様子に感心します。教員としての初心を思いおこします。

 

実習生の控え室のボードには、お互いを激励し合うメッセージが記されています。控え室は“戦友”達にとって、準備と休憩と談話のための貴重な広場です。最後の授業クラス、最終土曜日の担当HRでどんな挨拶があり、生徒達との別れのドラマがあるか。それぞれの素適な締め括りを祈っています。