第1147回 中学3年生の総合学習~大都市東京のくらし・環境・平和

2015年7月11日

今日は、中学3年生が7日(火)に東京都内各地へ総合学習で出かけた取り組みについて紹介します。
中3の総合学習では、大都市東京の様々な「顔」を知り、お互いの体験を発表・交流して様々な人びとの生活やつながりを理解することを目指しました。特にその際、年間を通したテーマである「くらし」「環境」「平和」の視点を軸に班で小テーマを設けて活動することが大事にされました。

 

GW前には「総合学習委員会」が発足し、GW中の宿題(東京の興味ある情報の検索とワークシートへの記載)を確認しながらテーマを決め、委員会通信を発行してアンケートを配布しました。その後も自分達で勉強しながら委員会を重ねて、テーマ毎の事前学習や行動計画表・質問票の作成などをリードしました。通信には、以下の小テーマとそれぞれに対する「委員からのアピール」のコメントがイラスト入りで載せられています。
1東京スカイツリー、2東京オリンピック・パラリンピック 3東京の自然・環境、4東京の産業、5東京の交通、6東京の多様性、7東京の文化

 

7日には上記の小テーマに沿って各班2箇所ずつを基本に訪問先のご協力を頂きました。全38班の行動範囲は広く、訪問先は老舗のお店、地域の商店街、諸分野の企業・事業所、NPO、官公庁、研究所、博物館、観光協会、県人会など多岐にわたっていました。クラスを越えてテーマ別に分かれ、各班には違うクラスのメンバーもいました。学年の先生方は都内各地に分散して、各班の行程に沿ったポイントチェックの体制をとっていました。

 

首都東京の現実を様々な角度から知り、表舞台で見えにくい部分も垣間見たことでしょう。実際に街や現場を歩きながら、問題の改善に努力される方々、地域の広範な人びとと協力される方々、将来のビッグイベントを準備される方々、昔からある江戸の文化を守っている方々などから、直接にお話を伺い見学させて頂きました。

校外学習はフィールドワーク(FW)と呼ばれます。訪問先では目の前の光景や相手のお話について遠慮しないで「それはどういうことですか」と聞き返したり、質問したりする積極性が期待されます。そしてFWで聞き取ったこと、学んだこと、考えたことを班でよく話し合い、あとでまとめることや交流することを大事にしています。来週にはテーマ毎にまとめの発表原稿を作成し、全体の前で発表することになっています。

※ 下の写真は、以前の学年の中3総合学習の様子を撮ったものです。