第1170回 ネット通販の普及について ①

2015年9月26日

今回は、現代の暮らしに普及してきた、ある便利なシステムについて取り上げてみたいと思います。それは「ネット通販」です。

インターネットで商品を注文することは、ごく当たり前の生活スタイルになりました。日本はもちろん、世界の多数の国々に広がった光景です。

私もまず、探していた書籍や音楽CDをネット通販で入手して、届くまでのスピードと確実さにしびれました。その後、全国各地で製造された食品をまとめて購入したり、時々のユーザーに仲間入りしました。その都度、何と便利なものかと驚かされます。

 

ある記事から引用してみます(神奈川新聞2015.5.22)。総務省によると、2014年には国内世帯の25.1世帯がネット通販を利用し、年間の消費額は世帯全体で約3兆7千億円に上ったと推計されます。通販大手のサイトでは、家電から食品までもう1億種類の商品から選ぶことができるそうです。

即日配送が可能な地域も広がりました。上記の会社の迅速な配達を支えるのは国内数か所の巨大な物流拠点です。国内最大級の倉庫では述べ床面積が東京ドームの4倍以上の広さをもち、住所のような番地が振られた膨大な棚の場所が管理されています。顧客が注文すると倉庫に情報が届き、商品までの最短ルートが表示されるそうです。

 

「必要な物はお店へ出かけて買う」のが当たり前だった暮らしに、巨大なシステムが入ってきて、人びとの消費の姿が様変わりし始めたのです。半世紀前の日本人がタイムマシンで現代へ飛びこんでこの様子を見たらどんなに驚くことでしょう。そもそもインターネット自体が全くなくて、パソコンやスマホが暮らしに普及したのはつい近年のことなのです。(明日へつづく)