第1226回 冬の暮らしとみかん

2015年12月10日

コート、マフラー、手袋、マスク、厚手の肌着やソックスなど、朝晩の寒さに対抗する冬支度グッズが勢揃いする生活になりました。人それぞれに愛用する必需品を身につけて暖をとる冬の日々です。今日は、冬に欠かせない食べ物のひとつを取り上げます。

 

寒い日には、味噌汁や鍋料理など温かい食べ物が恋しくなります。他にも冬が近づくと店頭にたくさん出回る食べ物がいろいろあります。そのうち私がまず思いつくのは「みかん」です。

スーパーや八百屋さんには、みかんがずいぶん並ぶようになりました。栽培や保存の技術がいろいろ進歩して、みかんの出荷は広い時期にまたがるようになりました。でもやはり旬はこれからです。晩秋に登場して、冬の終わりまで出回ってくれます。

みかんは安くて美味しく手軽に食べられます。わが家もよく箱で購入して家族で食べきります。ごく身近ですが本当にありがたい果物です。平凡にして偉大な一品だと思います。

「温州みかん」に含まれる豊富なビタミンCや「シネフィリン」は風邪の予防にもとても効くそうです。生徒諸君や受験生の皆さんも、みかんをいっぱい食べて、元気な体調を維持してほしいと思います。

この通信で一度載せましたが、毎年変わらない“みかんへの感謝の気持ち”をよんだ拙い自作の詩を一部直して紹介させてもらいます。下の2枚は、娘が友人と湯河原へ先日みかん狩りに行った時の写真です。

 

★みかん☆

冬は みかんがないと
ぼくは暮らしていけないと思う

昔は ひと粒ひと粒皮をむき
白い糸も除いて整形して
ありがたく頂戴していたが

今はせっかちになり
何粒も丸ごと無造作に
ポイポイほおばってしまう

箱でドンと買うと
4個も5個も簡単で
家族みんなの旺盛な消費により
早いペースで空となる

ああ みかんよ
長い冬の寒さを癒してくれる
偉大なる温州みかんよ

きみの仲間は
長崎から静岡まで
西日本を中心に育てられる
この神奈川でも
だいぶポピュラーになった

みかんなき冬の生活を
想像してみるがいい
なんと大きな欠落
なんと淋しき日々よ

自宅だけでは足りずに
カバンの中にも連日
いくつかお供してもらう

みかんよ きみは
あまりにも当然の存在だが
心から感謝の気持ちを伝えます