第545回 魅力いっぱい~高2研修旅行は来週実施!

2012年10月20日

 本校では、中学3年と高校2年で、独自性の濃い「研修旅行」を実施しています。

 湘南学園中高が、本格的な総合学習にあたる「特別教育活動」を開始してから、20数年が経ちました。同時に中3と高2の「研修旅行」は、従来の修学旅行の成果を大事にしながら、6年間系統的につながった各学年の「特活」にあたるテーマ学習とリンクさせて、オリジナルな行程編成にこだわる旅行を追究し、実施してきました。
 今年度も、高2研修旅行は来週に4泊5日で、中3研修旅行は来月上旬に同じく4泊5日で実施します。中学3年は、学年全員がそろって中国・瀬戸内方面へ出かけます。その概要とねらいについてはまた後日紹介いたします。

 高校2年は、毎年4コースか5コースの内容を用意し、生徒たちはクラスを越えて希望で分かれて参加します。各コースは40名前後から50名くらいの人数幅なので行き先も小回りが効き、旅行を「自分たちで創り上げる」意欲が高まるのが大きな利点です。
 各コースの旅行委員の諸君は、担当引率の教員とよく相談して、スケジュールの選定や調整など細かな所まで協議します。コースごとの分散会では事前学習や打ち合わせを丁寧に行えます。
 この学年の旅行委員たちは、半年以上も前からコースの内容について調べ、プラン化し、学年のプレゼン集会でコースを絞り込んだ上で、その後の具体化に関わってきました。

 この旅行では、単なる観光でなく、現地の人びとや文化に深く出会える体験や探索を大切にしています。可能なコースでは「民泊」の設定も追求してきました。その地域を支える産業の現状や過疎化など直面する問題を理解し、それまで「特活」で学んだ広い視野やグローバルな視点からも考えてみるように促しています。お世話になった人びとへの感謝の気持ちとともに、自分が縁あって出会った地域や共同体の将来についても思いを馳せてほしいと思います。

 今回の旅行は、「北海道コース」「関西・南紀コース」「鹿児島コース」「沖縄コース」の4つのコースに分かれます。各コースとも生徒諸君と引率教員を合わせて40数名の規模になっています。関西・南紀コース以外は往復に空路も使用されます。4コースの詳細は、次回の出発の日に紹介いたします。