第446回 自主性あふれる高校2年生

2012年4月28日

 高校2年生は、大学受験を本格的に展望しながら、勉学に本腰を入れるべき学年です。またクラブ活動では下級生を、学校行事では全校生徒をリードすべき立場になる学年です。忙しいけど頑張り甲斐があり、人間としての幅をグンと広げられる一年であるともいえるでしょう。

 今週の動きで、高校2年が様々な課題を同時並行に、それぞれ自主性をしっかり発揮して取り組んでいる姿に感心しました。
 まず先週の生徒総会で体育祭の色分けが決まり、各色のリーダー達はその色のイメージと重なるモチーフを具体化しているところです。パレード・パネル・応援などを協議し、GW後の特別練習で下級生達を指導していくのです。体育祭実行委員の中にも部活動との両立で超多忙な連休を過ごす諸君がいます。“学校行事に燃えられる最後の学年”だから、敢えて苦しい道を選んで頑張ろうとする姿が印象的です。

 また今週、「研修旅行のプレゼンテーション」が行われました。秋の本番へ向けて早くも3月から旅行委員会の諸君が準備し、計8コース分の基本プランを案出し、それをパワーポイントの画面に写真入りでまとめ、各コースの魅力や見所をみごとなトークで紹介しました。ドッと歓声が上がる場面もあったようです。半分の4コースが選出され、各自の希望調査に移りました。
 さらに今週、特活(総合学習)の導入として、外務省の方の講座を学年全体で聞きました。年間テーマは「Think Grobally,Act Locally~世界のために何が出来るか~」であり、今回はまず国際連合が掲げる「ミレニアム開発目標(MDGs)」の概略を知る機会となりました。国際社会が抱えていて解決を図るべき困難な諸問題について問題意識を深め、具体的な調査テーマの選択につなげていきます。

 文理選択を経た高校2年は、重点的な教科の学習を強化していく必要があります。学年では朝テストを連日行い、基礎学力を充実させるべく日々の学習リズムの定着を促しています。週に英単語が3回共通で、また古文単語と数学問題を2回文理別に実施しています。毎朝登校中にテキストやプリントを見ている諸君も少なくありません。
 こうしてさまざまな課題に向き合い、時間配分の苦労や工夫を重ねながら、また「学年力」を更に高めながら、高校2年生は前へ進んでいるのです。

 さて、校長通信は連休中お休みさせて頂きます。5月7日から再開します。
 花と緑の美しいゴールデンウィーク。皆様どうか充実した日々を過ごされますようにお祈りいたします。