第461回 高校男子ハンドボール部~関東大会出場は来週末です!

2012年5月23日

 校長通信・第447回でお伝えしたように、高校男子ハンドボール部が、このたび関東大会県予選会において準優勝をなしとげ、6月上旬に東京都で行われる関東大会へ出場します。2日土曜日に中央大学体育館で幕開けとなります。創部以来の快挙であり、高校運動部としては本校初めての関東大会・団体出場となります。

 これまで運動部で個人で、また文化部でも個人と団体で、関東・東日本・全国大会出場の実績はありました。しかし特に高校運動部の団体競技は、強豪校がひしめき、選抜選手の入学枠を取っている学校も少なくない中で、関東大会以上への進出は難しいのが実状でした。その中で限られた練習日でも密度の濃い練習と目標意識の共有に努め、この優れた成果を挙げられた同部の活躍は高く評価されるものであり、全校で祝福と応援に努めています。
 写真はグラウンド前に掲示されたお祝いの垂れ幕です。私も応援に行く予定でいます。レギュラーの選手諸君はよく知っているメンバーであり、彼らの晴れの舞台を大活躍を楽しみにしています。

 顧問の先生が通信で、部員諸君の重ねた努力や工夫について紹介していました。とても心に残る内容なので紹介してみます。強豪校は毎日部活を夜遅くまで続ける中で、練習日や練習時間に制約のある同部が大きな目標を達成するにあたって特に大事にした点は、以下の3つのポイントでした。
 まず「決められた時間を大切にする」ことです。練習の質を高め、時間を大切にしようと取り組みました。次に「自分達にあったチームスタイルを確立する」ことです。練習時間が短いので、心・技・体を全てバランス良く鍛えることができずに、心・技の鍛錬に重点を置き、チームでの体力づくりに充てる時間を削り、そこは個人の自主性に任せたそうです。そして最後に「一人ひとりの長所を最大限に生かす」ことを大事にしました。チームには足の速い選手もいれば遅い選手もいる、状況判断に優れた選手もいればそうでない選手もいる。一人ひとりの特性をお互いが理解し、チームとして仲間の欠点を埋め、仲間の長所を活かす努力を心がけたそうです。
 1年間の時間をかけて現状や自分達の実力をしっかり見極め、全員の共通意識を深めたのです。「一生懸命頑張るのは当たり前で、考え工夫し行動することが大切だ」との指導を重ねた成果が発揮されたのです。
 他の課題にも通じる教訓がここにあると思われました。たくさんの仲間と励まし合い、チームワークを深めて物事に取り組むとすごく大きな力が出せることを、ハンドボール部の諸君から学ばせてもらいました。