第463回 通学路で出会える、素晴らしいバラの世界!

2012年5月25日

 湘南学園は、最寄り駅の小田急線「鵠沼海岸駅」または江ノ電「鵠沼駅」から、信号ひとつない閑静な住宅街を、徒歩で快適に通える私立学校です。私も鵠沼海岸駅から学園まで毎日歩いて往復しています。
 季節の花々と緑にいやされる最高の通勤路です。途中少し曲がる箇所がありますが、ほぼ直進のルートで、ガーデニングを工夫された気品高い家々の間を通っていきます。季節折々の楽しみに恵まれながら出勤、退勤させて頂きます。

 この季節にひときわ輝くお家があります。表通りに面した場所にはバラの花が夢いっぱいに咲いています。道の向かい側の医院にもバラが可憐な景色をつくっています。両側からのバラのお迎えは、目の保養になり心が浮き立ちます。毎年春と秋の大切な楽しみになっています。 
以前にお家の方にお声をかける機会があり、中庭にもどうぞとご案内を頂く光栄を得ています。今年も先日、お言葉に甘えておじゃまさせて頂きました。
 街路から見える、色とりどりのバラだけでも強く惹きつけられるのに、中庭に入ると辺りいっぱいに咲き誇るバラ達はさらに圧倒的です。形容に困るほどの素晴らしいバラの世界に囲まれます。赤、白、ピンク、黄色など、色もまた形も様々なバラの花々。古くからの品種もあれば新しい品種もあるそうです。バラはやっぱり別格だな!と思われます。英国など欧州で、数多い花の中でもバラは特別な気品高い存在です。

バラをお育てになっている女性は、松田 和美様です。30年以上も地植えを中心にバラを育てられ、土の手入れや肥料やりなど一年を通して世話をされるそうです。湘南・藤沢にはバラの愛好家が多くてつながりがあること、デパートや大学などバラの展示の機会にサポートに行かれることなど伺いました。秋に葉を刈る作業など若い人手が欲しいですとのお言葉は切実でした。美術や音楽の世界にもお詳しく、欧州諸国のお話も伺いました。お孫さん達のお話も伺いました。お庭のテーブルや食器もバラをあしらった素適な調度で、貴重なひとときを過ごさせて頂きました。
 バラの木は一本一本個性や性格が違い、それぞれに合う世話をこまめに続けてやっと立派な花を咲かせる、とのお話は印象的です。教育の世界にも通じるご指摘でした。
 毎年松田様が育てられたバラを、楽しみに見に来られるお知り合いのファンの方々も多数いらっしゃいます。立ち寄られる方々も少なくありません。数多くの方々に喜んでもらえることを大切にされていました。

 生徒諸君にもぜひ注目して欲しいです。ここを通られる保護者の皆様や説明会などで来園される方々にもご注目して頂きたいです。
 毎日の私たちの通学と通勤を心豊かにして下さる地域の皆様に対して、改めて感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。