第494回 高校3年生の「特別教育活動」~本校の総合学習から

2012年6月30日

 湘南学園中高では、広く社会の各界で活躍されている人びとのお力を借りて、生徒達の人間観や社会観を深め、行動力を育てる「特別教育活動」を20年以上続けて取り組んできました。
 これは中高6年間をかけた系統的な取り組みであり、各学年では生徒の発達段階も踏まえた学習テーマが設定されます。単に文献や書籍を学ぶだけでなく、そのテーマに関わってクラスや班やグループの校外学習を展開したり、社会の多様な現場で生活する様々な人びとに出会い、その仕事に接して願いや悩みを知り、貴重なメッセージや問題提起を受ける学習を重視しています。

 本日は、高校3年の特活(特別教育活動)の本番にあたる日です。
 テーマは「社会の様々な分野で活躍する人びとの仕事と生き方を学び、広く社会に寄与できる人間性を培う」です。4月に概要が説明されて分野アンケートが行われ、その後分野別会議や講演者の選定、質問づくりなどが行われれてきました。
 今回お招きする方々は、7つの分野にまたがります。「医療分野」では医療福祉学会で重責を担われる専門家、「教育分野」では大学の教職課程担当の教授と卒業生の幼稚園教諭、「マ
スコミ分野」では大手出版社のゼネラルマネージャー、「国際分野」では世界各地を歴訪して平和教育プログラムを展開する国際NGOのスタッフ、「芸術分野」ではファッションデザイナーの第一線者、「経営分野」は大手外食の教育採用担当の方、「技術分野」は材料工学の研究所スタッフの方と、多彩な職業ジャンルからご来園頂くことになりました。

 ご多忙な日々を割いてご来園ご講演頂き、感謝の思いでいっぱいです。質疑応答も交えて、現在のお仕事のご苦労や、やり甲斐、面白さなど存分に語って頂けることでしょう。各自の進路選択を励まし、将来の生き方について貴重な示唆やヒントを届けて頂けるものと思います。