第365回 今年度の中高PTA教育文化事業について

2011年12月9日

 今月の最終登校日は22日です。この日には恒例の「中高PTA教育文化事業」が行われます。昨年度は3月に実施しましたが、諸事情から今年度は12月に開催します。中1から高2まで5学年の生徒達が参加します。

 このイベントは、様々なジャンルから年に一度、優れた個人や著名な団体をお招きし、生徒の皆さんに有益な芸術の鑑賞や様々なテーマでの講演を設ける機会となっています。PTAの常任委員会からご提案があり、有意義な全校イベントを開催できる貴重な機会として定着した行事です。
 昨年度はアカペラバンドの「INSPi」をお招きし、卓越した素晴らしいコーラスと心の琴線に届くトークを、ライヴで本校の生徒諸君に提供することができ、大好評を得ることができました。

 今年度は、Jポップ・バンドの「ワカバ」の公演が実施されます。
 「ワカバ」は2002年にメジャーデビューしました。多数の公演活動とアルバム発表を重ねてきましたが、昨年『あかり』という曲が一躍注目されました。今年7月にNHK教育テレビでも特集番組があり、大きな反響を呼びました。
 メンバーは3名、1名は作詞が専門でライヴは2名で歌います。実は全員が介護福祉士の資格を持っています。その専門学校で3人は出会いバンドを結成しました。『あかり』は昨年秋に出たシングルで、ある女性ファンの事故を機に、「生きる人たちへのメッセージにしよう」「命を絶とうとする人をひとりでも多く救いたい」という彼らの願いから生まれました。

 この曲は、内閣府の『いのちを支えるプロジェクト』のキャンペーンソングにも起用され、全国的な反響を呼び、インターネットで共感の書き込みが続きました。全国の放送局や自治体、学校からも公演の依頼が、首都圏の高校や学園祭などでも公演の機会が増えました。オフィシャルサイトを見ると、今月もライヴ予定は名古屋・大阪・代官山・渋谷・横浜と続いています。
 通常のコンサートではバックのバンドも入れての演奏ですが、本校アリーナにお招きしての歌唱という制約のため、今回はお二人のアコースティックギターを中心に歌とトークを展開していただきます。

 「ワカバ」の歌唱力やメッセージ力は素晴らしいです。興味を持たれた方はぜひネット上のPVでもご覧になって下さい。
 生徒諸君の他者にいえない悩みや苦しみにも、どこかで温かい寄り添いや励ましが届けられることを願っています。