第1343回 湘南・鵠沼をより美しく

2017年7月21日

~夏休みを前に「気品高い」学園生を磨く~
 湘南学園中学校高等学校には1100名余の生徒の皆さんが、登下校時間帯に毎日通学してきます。電車、自転車、徒歩とそれぞれの通学の形態がありますが、やはり一番多くは電車通学であり、小田急「鵠沼海岸駅」や江ノ電「鵠沼駅」から、それぞれ指定されている通学ルートに従い通学してくるのです。
 
 湘南学園が所在するここ鵠沼地域は、街づくりの歴史に照らすと別荘地から出発した関係で、道路が細くかつ曲がりくねっています。そうした事情もあり、通学に際しては、他地域にはない悩みを学校、生徒の皆さん、地域の皆さんそれぞれ抱えています。
 ご近隣から登下校に係る生徒の皆さんのマナーに対する苦言や意見をいただかない学校は極めて稀であるといっても過言ではないでしょう。
 この共通した悩みをどう解決すべきか、積年の課題と言っても過言ではありません。その解決のための方策が求められてきました。
 
 そこで考えられた方策の1つが、生徒の皆さんが当事者主義を発揮し、共にこうした環境を自らの社会的なマナー溢れる行動において解決に向かうことでした。その行動が上記にある生徒会風紀委員会、部活有志による広い意味での地域活動となって現れています。むろんこうした取組みには即効性はなく、評価を得られるまでには時間がかかります。そうしたことを念頭に足元から自分たちの学ぶ学園とその環境をより良くしていきたいきたいという目標と「少しずつ良くなってきたね」というご意見をいただけることは、地元鵠沼という地域に根ざした湘南学園中高がなにより大事にしていることでもあります。
 
 現在登下校時間帯には、担当教員がそれぞれのエリアのポイントにおいて、登下校マナーの遵守を促し、校長が正門に立ちお出迎えとご挨拶をすることが日課となっています。加えて、生徒会風紀委員会の生徒の皆さん、野球部など部活動の有志の皆さんが登下校指導や清掃活動に自主的に取り組むことを通じて、湘南学園らしい、「気品高い」学園生を目指しています。
 
 *次回の校長通信の更新は9月1日になります。