第340回 理科研究部の楽しい講座~サイエンスカフェ

2011年11月8日

 中3の研修旅行は、本日から始まります。生徒諸君の期待あふれる姿を見送りに行ってきます。

 今日は、理科研究部が行っている「サイエンスカフェ」について、紹介いたします。
 サイエンスカフェとは、科学に関する興味深い実験や講演を気軽な雰囲気で楽しみ、より身近に科学を感じとることができる機会として設けられました。 理科研究部に入部しなくても、興味のあるテーマについて自由に参加でき、深くふれあうことのできる講座です。
 「サイエンスカフェ」は、学年を問わず誰でも参加できるのが魅力です。このイベントは武田科学振興財団の助成も受けて行われています。

 第1回サイエンスカフェは、7月12日に「江ノ島の地層を学ぼう!」をテーマに開催されました。藤沢ガイドクラブの方をお招きし、多数のスライドを使って講演して頂きました。中1の理科2の夏休み宿題とも連動したテーマでしたが、身近な地域の自然環境を深く知り、地層の見方や魅力に開眼する貴重な機会となったようです。

 第2回サイエンスカフェは、10月27日の夕方に催されました。テーマは「線香花火を作ろう!」でした。調合した火薬を紙に巻いて、日本の伝統的玩具花火である線香花火を実際に作りました。炭素が燃える時の炭火色を利用した線香花火は、「こより」と呼ばれる細いひも状にした紙を使います。中国産の輸入品が席巻した中で、近年は純国産線香花火が脚光を浴びている現状も話題にされたそうです。

 理科研究部は、校外のフィールドワークも年間を通して何回も積極的に出かけています。10月30日の日曜日には、「谷戸田の稲刈り」を行いました。農家のご厚意により放棄された谷戸田で棚田2枚に春から稲を育て、このたび稲刈りとなったのです。水田の復元作業や稲の栽培を通して、生物多様性を復元することの大変さや大切さを学びました。また復元されつつある谷戸田の豊かな自然をじっくり観察しました。午後にはさつまいもやさといもの収穫を苦労しながら進めたそうです。

 実験や観察を大切に多彩な部活動を展開し、部外の人たちにも広く学習の機会を提供してくれる理科研究部の取り組みに敬意を表し、これからも注目していきたいと思います。