第326回 魅力いっぱいの湘南学園研修旅行

2011年10月20日

 本校では、中学3年と高校2年で、研修旅行を実施しています。
 湘南学園中高が、独自の総合学習にあたる「特別教育活動」を開始してから、すでに20年以上が経ちました。同時に、中3と高2の「研修旅行」は、従来の修学旅行の成果を大事にしつつ、系統的につながった各学年のテーマ学習とリンクさせて、オリジナルな独自性の濃い旅行を追究し、実施してきました。

 今年度も、高2研修旅行は来週に4泊5日で、中3研修旅行は来月上旬に同じく4泊5日で実施します。中学3年は、学年全員がそろって中国・瀬戸内方面へ出かけます。その概要とねらいについてはまた後日紹介いたします。

 高校2年は、毎年4コースか5コースの内容を用意し、生徒達はクラスを越えて希望で分かれて参加します。各コースは30~50名くらいの人数幅なので行き先も小回りが効き、旅行を「自分達で創り上げる」意欲も高まります。各コースの旅行委員の諸君は担当引率の教員とよく相談して、スケジュールの選定や調整など細かな所まで協議します。コース毎の分散会では事前学習や打ち合わせを丁寧に行えるのです。

 単なる観光でなく、現地の人びとや文化に深く出会える体験や探索を大切にしています。可能なコースでは「民泊」の設定も追求してきました。
 その地域を支える産業の現状や、過疎化など直面する問題を理解し、それまで「特活」で学んだ広い視野やグローバルな視点からも考えてみてほしいと願っています。お世話になった人びとへの感謝の気持ちとともに、自分が縁あって出会った地域や共同体の将来やこれからについても思いを馳せてほしいと思います。(明日へつづく)