第1392回 福田孝政先生をご紹介

2018年10月19日

10月9日(火)、湘南学園中学校高等学校では、後期の始業式が行われました。いよいよ後半戦の始まりですが、生徒諸君が元気にスタートを切ってくれたらと願います。

4月以来、この校長通信では、これまで同僚として共に奮闘してくれた私の仲間や素晴らしい卒業生をご紹介してきましたが、実際に生徒諸君の目の前で紹介するのもいいのではないかと思い、実行してみようと思いました。

さっそくこの度の始業式で、福田孝政先生をご紹介しました。

福田先生の担当教科は保健体育科、そしてバレーボール部の監督です。また、現在中学2年生の学年主任として勤務されています。それ以前は7年間もの間、生活指導主任として本校の生活指導の充実に大きく貢献してこられた方です。

私が福田先生を一言で表現するならば、「どの仕事も絶対に手を抜かない先生」です。

気になることは必ず「調べる、尋ねる、連携する」ということを徹底して実践する先生なので、同僚のみならず生徒からも信頼されている「熱い先生」です。

以下、始業式の内容です。

 

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皆さん、おはようございます。

期末試験、学園祭とあわただしい日々が続き、前期が終了したのが1週間前でした。今日から後期の学校生活が始まります。心の準備はできていますか?

私は、生涯を通じて夢中になることができる素敵なこととして、みなさんに3つのことを提案してきました。

それは、学問と芸術、そしてスポーツです。どれも長い人生の間で夢中になることができて、そし自分自身の人生を豊かにしてくれるものばかりです。皆さんは、学問、芸術、スポーツのどの領域に興味がありますか。できれば3つとも挑戦して欲しいのです。特に若い時代に頭脳や精神、そして体を耕すことはとても大切なことであり、取り組んだことそのものが自分の財産になります。

さて、今日は、スポーツの世界に焦点を当ててみたいと思います。

今年は、2月の冬のオリンピックから実に様々な競技が国内外で行われていますね。

現在、日本ではバレーボールの世界選手権が行われており、連日のようにテレビで熱戦が放映されています。実は、この世界大会では、本校の福田先生が審判団の一員に選ばれています。バレーボール部の部員の人たちをはじめ、すでに知っている人もいると思います。

皆さんもご存じの通り、福田先生は、本校バレーボール部の監督をお務めですが、実は福田先生、バレーボールの世界の様々な場で活躍しておられます。

今日は、福田先生にインタビューをしたいと思います。

木下「福田先生、おはようございます。」

福田「おはようございます。」

木下:毎日の学校でのお仕事に加えて、世界選手権でのお役目ですから、たいへん過密なスケジュールで毎日を送っていらっしゃると思いますが、今日はいくつか質問をさせていただけますでしょうか?

福田:はい、よろしくお願いします。

木下:第一の質問ですが、世界選手権ではどのような任務を担っていらっしゃるのですか?

福田:まず、バレーボールの試合は、様々な役割をもった人たちが集まって組織的に作られているということです。ある人は審判であり、ある人は試合の競技運営をするといった任務を分担します。その中で私は審判員として線審や記録員、点示といった役割をしています。

木下:その任務は、どのタイミングで知らされるのですか?

福田:すべて、試合の当日に発表されます。

木下:当日に突然言われたら、緊張しませんか?

福田:そうですね。結構緊張しますね。

木下:お疲れ様です。では次の質問です。世界選手権で繰り広げられるハイレベルなプレーをご覧になって何かご感想はありますか?

福田:今、行われている大会に出場している各国の選手を見ると、技量が高いことは勿論なのですが、女子選手でも身長が190cmとか200cmという選手も珍しくありません。一方、日本チームの女子選手は、最も身長が高い選手で180cmくらいなのですが、小柄であっても頑張っているのが印象に残りましたね。

木下:この世界選手権のお仕事を通じて感じられたことの中から、湘南学園に通う学生諸君に対して何か伝えたいと思うことはありましたか?

福田:この大会運営には世界の人々が関わっています。従って、使用する言語が英語なのです。打ち合わせも、連絡用のプリントも基本的には全て英語です。私も英語は得意な方ではありません。役員の仕事をしながら、生徒の皆さんには、「英語は本当に大切なのだ」と伝えたいと感じていました。

木下:英語は大切だということですね。さて、福田先生、最後になりますが、湘南学園の生徒諸君の魅力、そして期待することを語っていただけますか?

福田:この世界大会では、成功させるために1,000人以上の役員が力を合わせて取り組んでいるのですが、実はこの様子が、湘南学園の生徒諸君が日頃から取り組んでいる学校行事を運営する姿とよく似ています。だから、今後の合唱コンクールもより良いものにしていくことなど、様々なところで頑張ってほしいと思います。」

木下:世界選手権の大会運営の方法が、湘南学園の学校行事の運営方法と似ている、というのは何だか素晴らしいですね。では、福田先生、このあとの世界選手権、スケジュールを簡単に教えていただけますか?

福田:「これから第二次リーグが名古屋会場で行われます。そして勝ち進めば、横浜アリーナでのファイナルへと進むことになります。10月19日(金)と20(土)です。ぜひ応援して欲しいと思います。

木下:福田先生、どうもありがとうござました。みなさん、福田先生に盛大な拍手をお願い します。

 

みなさん、どう思いましたか? なんだか、かっこいいですよね。素敵だと思いませんか?

たった一度の人生をこんな風に生きることができたら幸せだと思いませんか?

幸福になってください。よりよい人生を送ってください。皆さんに対して私が願うのは、それだけなのです。大好きな世界に出会って夢中になって毎日を過ごすことができる人生。最高だと思いませんか。

生涯かけて夢中になることができる素敵な世界を見つけてください。それが皆さんの今の仕事です。

それでは、いよいよ今日から後期のスタートです。皆さんには、自分の夢を見つめ一歩前に進んで欲しいと願っています。