第259回 「江ノ電」の魅力ともう1つの最寄り駅

2011年1月7日

 アジサイの花が咲き始めています。梅雨の季節を彩る大切な主役です。「雨よけ」の疲れを慰め、別の潤いを届けてくれます。 生徒の皆さんにも、通学の途中で、楽しい外出のおりに、この花の美しさに目を向けてほしいものです。

 さて湘南学園への通学で最寄り駅になるのは、小田急線の「鵠沼海岸駅」と、もうひとつ、江ノ島電鉄の 「鵠沼駅」があります。
 「鵠沼駅」から本校までは、こちらも信号ひとつなく徒歩約8分です。2回だけ曲がるもののほぼ直進で、 閑静な住宅街を通るわかりやすいルートです。
 鎌倉方面の在校生は、通学時間を考慮して、JR~小田急ルートの利用者の方が多いのですが、毎日江ノ電に乗って、 「鵠沼駅」で乗降して通学している在校生諸君もいます。
 「江ノ電」は、海沿いの個性あるローカル線として、知名度はバツグンです。テレビ登場の機会もとても多い、 人気の鉄道路線です。昨年「全線開通100周年」を迎えて、記念のイベントが続きました。
 藤沢駅から鎌倉駅まで15の駅があり、各駅停車のみで34分のルートです。単線の区間も多く、複線の所で「藤沢行き」と 「鎌倉行き」がすれちがいます。スピードを出せる区間はなく、のんびりと運行されます。
 沿線の景色は絵になるスポットばかりです。特に「腰越駅」から「鎌倉高校前駅」へ向かう途中でサッと見える湘南の 海の景色は、いつ見ても感動します。初めての乗客の方は、だいたい歓声をあげていることでしょう。「極楽寺駅」付近から 続く緑や花の美しさにも魅了されます。
 そう長くない全線なのに、山あり、川あり、海あり、トンネルあり、路面あり!とバラエティに富むコースです。 民家とすれすれに近い距離で運行する地域もあります。地域住民の方々にこよなく愛され、全国の鉄道ファンや海のファンが 何度も行きたがる「特選鉄道」なのです。
 江ノ電の「のりおりくん」(一日乗車券)はお勧めです。私もゆっくり乗り降りして妻と巡る一日がお気に入りです。 土日の江ノ電はすごい人気で、鎌倉駅や江ノ島駅や長谷駅は、かなりの人数がホームに並びます。また江ノ電には、アジサイが いっぱい咲く最高の観光スポットがいくつも沿線にあります。素晴らしい「江ノ電」が、湘南学園の近くを日々走行することが、 誇らしい気持ちです。