第233回 英語力を強化するさまざまな取り組みから

2011年5月7日

 大学受験において、英語の学力や得点力が持つ重要性は、相当に大きいものです。また将来社会人として実践的な英語力が必要となることや、英語を通じた国内・海外のコミュニケーションの機会もますます増加することでしょう。
 本校では、中高6年間を通じて英語力を高める教科指導を地道に重ねていきます。今日は、新年度の取り組みの中から、いくつかの好例を紹介しましょう。

 高2の「英語Ⅱ」の授業では、大学受験へ向けた「2年間の受験体制の確立」へ向けて、特に家庭学習の推進へ向けた指導が強化されています。
 高2英語担当の教員から、家庭学習用の「指定副教材」がガイドされ、①読解問題集、②単語・熟語集、③文法問題集、④構文問題集の4ジャンル(家庭学習“4種の神器”と命名されている)のお勧めリストが提示されています。
 自分の目標レベルに適したものを1冊ずつ選んで購入し、計画的に繰り返して解いてマスターすることが督励されているのです。その促進のために指定副教材を提出すると、その都度成績平常点に加算するシステムも導入されました。
 “提出用BOX”と“返却用BOX”を往復して、授業担当者と生徒諸君のキャッチボールが始動しています。4月半ばの提出初回にはさっそく約60名もの生徒達が家庭学習の成果を示したそうです。
 授業担当者の“頑張れ”の励まし、モチベーションを高める工夫が、生徒諸君の学習意欲を高めているようです。

 また「英検対策講座」が毎週のペースで推進されています。国際教育委員会の英語スタッフが担当し、英検の「準2級一次筆記」、「2級一次筆記」、「3級一次筆記」の対策講座がそれぞれ4回ずつ、毎週月曜日と木曜日の朝1時間、中高ホールで開講されています。準2級以上は高1生と高2生、3級は中3生が中心です。希望者の申し込み制ですが、多い講座では毎回40名以上が受講しています。
 更に夏の「オーストラリアセミナー」参加者を対象に、少しハードな事前指導が展開されています。本日の放課後、『ドラゴンイングリッシュ』英作文テストが始まります。この参考書は、国公立大学受験でも著名な名作参考書ですが、豪州セミナー参加者は必携とされています。英文暗記の促進ドリルが家庭学習用に配布され、指定範囲の筆記試験が行われます。間違えた箇所については暗誦テストが待っています。出発する7月まで10回シリーズで行われ、1冊の内容を一通りマスターしようとのねらいです。
 現地ノックス校の通常の授業に参加し、ホームステイも一人ずつで体験するという豪州セミナーは、一定以上の高い英語力が必要です。これは、参加者の英語力の足腰を鍛える指導の一環なのです。