第246回 混声コーラスが響く音楽室と教科通信

2011年5月23日

 音楽室は、メディアエリアの1階にあります。靴を脱いで入る絨毯の部屋です。土曜日にその前を通ったら、中1のあるクラスが合唱の指導を受けていました。授業時間の終わり頃でしたが、気づいた音楽の先生にぜひどうぞと声をかけられ入室しました。
 いま授業で練習している『明日という大空』という歌の一部を聴かせてもらいました。表情の豊かな女子が多いことが印象的でした。男子は変声期に入るのか声出しに自信のなさそうな子もいました。コーラスを通じて気持ちを揃え、大きな声でハーモニーを創り出す楽しさをどんどん経験してほしいものです。

 音楽室の後ろには、クラシック音楽を代表する作曲家達の肖像画があります。その下に『ハーモニー通信』という教科通信と、『お勧めの曲・アンケート特集』の冊子が読めるように掲示してありました。『ハーモニー通信』第1号では、「今月の歌♪」として初夏の名曲「茶摘み」について、歌の由来や「八十八夜」の意味、この歌に因むお話の載った本の紹介などがイラスト入りでまとめられています。第2号は、「音楽のもつ不思議な力の特集」です。トマトやお酒にモーツァルトの音楽を聴かせると発育や糖度が増し美味になるというお話や、「図書室へGO!」の推薦書では、味噌にヴィヴァルディ、パンにはベートーヴェンを聴かせると熟成が活発になるとのお話が興味深いです。

 アンケート曲特集の冊子では、「♪あなたに聴いて欲しい!おすすめの一曲」「♪東日本大震災で被災された方たちに聴いてほしい曲」「♪元気になれるお勧めの曲」「♪癒しのクラシック」「♪豊かな響き~合唱曲」など、様々なジャンルで、中1・中2・中3の生徒諸君が寄せてくれた曲とメッセージが載せてあります。「PLAY for JAPAN!」の先生メッセージもあります。
こちらも興味深く読みました。私も応えてみたくなるアンケートです。自分にもここ一番のお勧めの曲がいくつもありますから。

 音楽の田中先生は打楽器がご専門で、小柄だけどパンチのある若い女性です。リズムやダンスに明るく、合唱指導も熱心な先生は、生徒諸君の「音楽って好き!」というエネルギーや興味を掘り起こしながら、みんなで様々な音楽の世界を創り出す楽しさを、深さを伝えていこうと奮闘中なのです。