学校法人・湘南学園は、本校カフェテリアを運営してくださっているNPO法人・湘南食育ラボとともに、県が進めている「かながわSDGsパートナー」に登録させていただきました。両法人が「持続可能な未来の担い手を育てる」という目標を共有しながら、新たな教育づくりに向けてお互いの協力関係を広げていけることは、非常に大きな喜びです。

さて、この夏休み期間に両法人の関係者で神奈川県庁を訪問した際、本校図書委員の皆さんが作成した「まんがでSDGs!!」を持参したところ、この取り組みを大きく評価してくださり、このたび神奈川県政策局SDGs推進課のホームページに掲載されることになりました。

https://www.pref.kanagawa.jp/docs/bs5/sdgs/2030.html

冊子の冒頭にもあるとおり、世界的な諸問題をいかに自分たちに引きつけて考えられるかを考えた時、身近な「まんが」に素材を求められるのではないかという発想を持ったのが作成のきっかけでした。
問題解決のためには、まず関係するひとりひとりがその件についての問題意識を持つことが大切です。国連が提唱する17のゴールを真正面から受け止め、そこから具体的な問題意識につなげていくことはなかなか難しいことかもしれませんが、こうして「まんが」を入り口にすることで多くの人にとって分かりやすく、考えやすい問題として意識することができる‥‥。そんな中高生なりの発想を、県の皆さまにも高く評価していただけたのだと思います。ひとつの作品に対して関連すると思われるゴールを３つずつ挙げて紹介しているのも素敵なポイントですね。
SDGsはごく一部の人がそれに取り組めば何とかなるようなものではありません。この地球上でいま生きている多くの人が問題意識を共有し、自分が関われるところから少しずつ日々の生活のあり方や価値観を変えていかなければ達成できないような、大きな目標ばかりです。でも、そんな大きな目標に対して、自分たちができることをひとつひとつ形にし、発信していこうとする姿勢は、大変すばらしいと思います。

この冊子を目にした多くの方が、少しでも問題意識を広げていってくだされば、と願っています