第1466回 第69回高等学校卒業式

2021年3月12日

 今年度の高等学校卒業式は、コロナ禍の影響を受け、例年より規模を縮小した形で行いました。本来であれば、保護者の皆さまや高1・高2の在校生、ご来賓の皆さま方が見守る中、吹奏楽部の伴奏による校歌斉唱で幕を開けるのですが、今年度の在校生の参加は、生徒会総務委員の皆さんだけ。保護者の皆さまには、各教室のプロジェクターに映し出された映像を通して、会場内の卒業生の様子を見守っていただく形になりました。

 

 しかし、そんな様々な制約がある中でも「自分たちの卒業式には、自分たちだけの特別な想いを込めたい!」という強い願いがあったのですね。有志の皆さんの発案により花びら型に切り抜かれた画用紙がひとりひとりに用意され、そこにそれぞれの卒業生が思い思いのメッセージを書き込んで、会場となるアリーナ後方の壁に見事な桜を咲かせてくれました。周囲には代々の学園祭で製作してきたクラスTシャツが並び、各クラスのHR教室も、通路となるオーバーブリッジも、あたたかな装飾によって見違えるようになりました。

 

 式辞の中で私から卒業生に伝えたメッセージは主に二つ。この学園で築いた仲間たちや先輩・後輩たちとのかけがえのない絆を振り返りながら、新たに知り合う人たちとの関係性や相手に対する思いやりなど、人とのつながりをこれからも大切にしていって欲しいということ。そして、卒業後も自分をさらによりよく磨き上げていけるように、謙虚な気持ちで学びを続けながら、自分の願う生き方を精一杯模索していって欲しいということです。

 

いつかまた、それぞれの世界で成長し、立派になった皆さんとお会いできる日を楽しみにしています!