韓国・済州島の旅

皆さん、ゴールデンウィークはどのように過ごされましたか?
私は、前回の通信に記した通り、韓国の済州島を訪れました。
「2026次世代のための済州4・3ピースツアー」に参加させていただいたという形です。私自身は「次世代」とはいえないですが、多くの「次世代」の方とお会いすることができて、とても刺激を受けました。その中で、一教員として、「次世代に伝える」ことはできる!と思った次第です。
さて、「済州4・3」とは何か?というと、「四・三事件」のことです。この事件を説明すると「1948年4月、南北の分断に反対する済州島民の蜂起を契機とした事件。警察や軍による武力鎮圧で、2万5000人以上が犠牲になったとされる。2003年には 盧武鉉 大統領(当時)が政府の責任を認めて謝罪した」(新聞記事からの引用)というものです。この説明だけだと、無味乾燥といえるかもしれませんが、旅をすると、そこに血が通う感じがします。
今回の旅は、この事件における虐殺現場となった地や慰霊碑などなど、たくさんの場を訪れました(そのような場は、島内のいたるところにあるので、全てをまわることはできません)。この事件によって廃村となってしまった、かつて存在した海辺の村の跡も訪れました。いまだに残る石垣や、村人たちが使っていた石臼越しに見える海の美しさと、悲惨な歴史のギャップに心が震えました。
長い間、この事件は韓国内ではタブーとされていました。その中で、虐殺をおこした軍などに対して、被害者側であるはずの住民たちの名で「島に平和をもたしてくれた軍などに感謝する」<まるで、「虐殺してくれて、ありがとうございました」といった感じ>というような内容の石碑が建てられた時期もあったといいます。そして、そのことを真実であると信じていた(信じさせられていた)人たちもいたと聞き、空恐ろしくもなりました。
この旅を通じて、「人間というものがどれほどまでに残酷になれてしまうのか」「何が真実であるのか、きちんと見極める力を持たないといけない」などなど、いろいろと感じることがありました。自らが現場に立ち、きちんと話を聞いて、自分の頭で考え、自分の心で感じることは大切なのだと再認識しました。やはり、旅の力はすごいです。
なお、ノーベル文学賞も受賞した韓国の作家、ハン・ガンさんの長編小説『別れを告げない』(白水社、斎藤真理子訳)は、この事件を題材にした文学作品です。一読をお勧めします。
韓国料理も美味しかった!!
皆さん、旅をしよう!!







