ジェンダーギャップについて考えてきました @フェリス女学院大学
「一般公開があります」とのご紹介を頂戴したフェリス女学院大学の授業を、この分野に興味を持つ生徒たちと聴講させて頂いて参りました(^ω^)
ジェンダー(「生物学的な意味合いでの性差」ではなく「社会的背景によってもたらされている性差」)問題が浮き彫りになるのは非常に大切なことです。なぜなら、浮き彫りにならないということは「当たり前」として定着してしまっていることを意味するからです。もちろん、世の中には「必要な当たり前」もあります。しかし、国連が提唱するSDGsにおいても日本国憲法においても「平等」が求められている以上、「性差」が存在しているということは目を向けるべき重要な課題です。
恥ずかしながら、私は「日本においての男女差は解消されつつある」との認識・肌感覚を持っていました。「ジェンダーギャップ指数」によると、日本における「性差」は、教育・健康の分野に限定すると「ほぼ平等」と評価されていますが、政治・経済の分野においては「不平等(女性の地位が低い)」と評価されており、政治・経済分野における女性の社会進出が遅れるということは「女性の声」が世の中に届きにくいということからG7(主要国首脳会議)の中でも最下位に位置していることが分かります。
自分が身を置く湘南学園の生徒たちの日常からは、ジェンダーギャップを感じることはあまりありません。授業をする・校務にあたるという点に限定すれば、教員についても同じです。しかし実際には、心理的・身体的なバイオリズムの変化に苦しむ女性がいたり、ご家庭の事情などによって自分が望むように働くことが難しい女性もいたりするかもしれません。もちろん、そのような状況にある男性もいるでしょう。そうした「声」が世の中に届きにくい、届いたとしても反映されない・されにくい状況が続く限り、ジェンダーギャップ指数の改善はありません。そもそも今、私が「女性」「男性」などと記していること自体を見直す必要があるのかもしれません。
誰かが動くのを待つのではなく自分が動く、小さな一歩かもしれないけれど重要な一歩を踏み出す・・・。湘南学園での学校生活を通じてそうした経験を積み重ね、洋々とした社会に巣立っていって欲しいと願っています。建学の精神を胸に刻みながら・・・。
個性豊かにして 身体健全 気品高く 社会の進歩に貢献できる明朗有為な実力のある人間の育成