カナダセミナー9日目の報告 その1 (午前中のプログラム)

2025年7月31日

 カナダセミナーも早いもので第9日目を迎えました。今日からは後半のプログラムとなります。

 本日は、毎年行われるカナダセミナーのプログラムの中でも、最も重要な位置づけとなる一日となります。午後からは、2つの老人ホームへの訪問が控えているからです。

 午前中の授業のプログラムでは、老人ホーム訪問に向けた準備とリハーサルを中心に、念入りにビッキー先生やカナダ人のアシスタントの生徒たちに指導してもらうことになりました。老人ホームでは、自分自身の自己紹介に加えて、日本から準備してきた日本文化のプレゼンテーションや日本の伝統的な遊び道具についても紹介することになります。今年も日本からあやとりや紙風船、けん玉や折り紙、ワニワニパニックなど色々な遊び道具を生徒たちは持ってきてくれました。

 ここエアドリーの老人ホームは、現地カルガリーの学校からの訪問は時折あるものの、海外からの訪問の機会は全くないので、日本から訪れる湘南学園生との交流は毎年貴重な機会となります。老人ホームの訪問では、最後に恒例で、歌2曲を披露することとなります。生徒たちが日本で選んだ英語の曲 “We are the world” と日本語の歌 “世界に一つだけの花” を、今年は英語と日本語でそれぞれ披露します。特に “We are the world” は、これまでのカナダセミナーで披露してきた曲の中では一番の難曲であり、現地に着いてからの短い期間でマスターするには一苦労となりました。

 老人ホームの訪問に向けた自己紹介や日本の遊具紹介の模擬練習では、お年寄りの前では

① ゆっくり、はっきり、大きな声で伝えること。

② 腰を低くして丁寧に分かりやすく伝えること。

③ 温かい気持ちをもって、できるだけ多くの方々と交流すること。

の3点を特に重視しながら、老人ホームでの本番を想定し、カナダ人の中高生たちをご老人の方々に見立てて、何度も模擬練習をしました。

 その後の授業は、午後からの訪問に向けて、カナダ人の生徒たちや先生と一緒に色とりどりの折り紙を心を込めて折りました。今年も海外での老人ホームの訪問がどのようなものになるのか、今から期待と不安で一杯ですが、きっと湘南学園生のこと、しっかりと日本とカナダの架け橋になってくれることでしょう。

 午前中の授業の最後は、前置詞 ( across from, beside, close to, behind, in front, near, next to, on )について楽しく学びました。ビッキー先生から前置詞の基本的な意味を説明され確認をした後、それらの前置詞を含めた “前置詞誘導ゲーム” を体育館で行いました。生徒たちは目隠しをして誘導され、前置詞を含んだ指示の英語を聞き取りながら、障害物を避けて目的の場所に辿り着くといったゲームです。英語学習も単なる座学だけでなく、常にアクティビティと結びつけながら楽しく学べることも、このカナダセミナーのプログラムの大きな特徴です。