中高教員で学ぶ、災害時を想定した救急法

今年も外部から講師をお呼びして、中高教員で救急法を学びました。
講師の先生は、生徒の救急法でもお世話になっている小川恵一郎氏(卒業生)です。
実際に救助の現場や救急法の指導員として長年活躍されており、中高だけではなく、幼稚園や小学校の救急法や授業でもお世話になっています。
これまで行っていた教員救急法では、バッグバルブマスクを用いた人工呼吸やAEDの実習、担架を用いた搬送法やエピペンの使用法などをメインに学んでいましたが、今回は3月に実施した防災訓練に関連させて、災害時を想定した救急法を実施しました。
災害時は救助が複数に及ぶと、担架や人手が足りなくなってしまうため、学校にあるものを使って担架の代わりにしたり、あるいは道具がない場合の身一つでの搬送方法などを始めに学びました。
そこでは、旗を立てるときに使用する棒や掃除用モップの棒にTシャツを何枚も重ねて、実際に担架と同じように搬送したり、車いすや台車を用いて搬送する実習を行いました。
他にも人工呼吸や心臓マッサージ、AEDの練習機を用いた実習を行ったあと、3つのグループに分かれ、それぞれ違うテーマを学びました。
一つ目は「倒れている人の観察の仕方や体位変換」
まずは意識を確認したあと、傷病者の訴えを聞きながらどこを怪我したのか、あるいは目の動きや瞳孔の動きを見て脳機能に異常はないかを確認し、急を要する傷病者の見極めについてレクチャーがありました。
二つ目は「大量出血時の止血法や身の回りの物を使った怪我の処置」
災害時に衛生物品がない場合の怪我の処置や、止血法を学びました。ビニール製の縄跳びを使った止血やバンダナを三角巾のように用いた固定法の紹介もありました。
三つ目は「段ボールや新聞紙を使用した骨折の固定法」
段ボールや新聞紙、ガムテープなど身近な物を使って骨折が疑われる場合の固定法を学びました。
講師の小川さんは実際に被災地へのボランティア経験もあり「災害が起きたときは、とにかく人手が必要になる。津波がやってきたら海水でがれきが一気に押し寄せてくるし道路も動かないので救助はすぐには来ないと思った方が良い。臨時の保健室や養護教諭はより高度な判断をする現場へ行くことになるため、その場にいる先生たちが工夫して、いざというときに動けるように訓練しておくことが大切」というお話もありました。
災害時をテーマにした講習会でしたが、緊急時にも非常に役立つ内容となっていたので、それぞれ教員がいざというときに何が出来るか、見つめ直す良い機会となりました。







