アイスランドからの留学生を招いてのワールドカフェ in 湘南学園

2013年11月29日

 アイスランドという国は、一体どういう国なのでしょうか? その名前の通り、「国中が氷に囲まれた氷点下30度のいてつく寒さの国」では、実はないのです。冬であっても0度を下回るようなことはほとんどなく、温かい温泉と地球に優しい地熱発電で有名なとても親日的な国なんです。この国では、ノルウェー語に近いアイスランド語が話されていますが、国民の多くが英語を使ってコミュニケーションをとることができ、近年、第2外国語として日本語を学ぶ学生の割合がとても大きくなってきています。

 この度、このアイスランドから、日本語を学ぶ留学生3名と、昨年、学習院大学の交換留学生として、アイスランドで1年学んできた学習院大学の学 生さん2名、そして、外交官で、現在も外務省で外務大臣官房総務課でご活躍の元アイスランド大使の方を湘南学園にお招きして、土曜日の午後の楽しいひとときを過ごしました。この「ワールドカフェ」と名付けられた交流には、湘南学園生は約30名近く参加し、お招きした留学生の方々らと一緒に、お互いの国の生活習慣や文化の違いなどをプレゼンを交えながら知り合い、とても貴重な時間を持つことが出来ました。

 アイスランドの人々は、仕事を生きがいとするよりも、仕事の後や休日に、家族や友人と過ごす時間をとても大切にされているそうです。日本人の生徒の多くが通う塾のようなものは、アイスランドにはありません。その代わりに、アイスランド人は、自分がこれを勉強し たいなと思った時に、それを学べる社会教育制度がとても充実しています。ですから、大人になってから、結婚してから、子どもを生んでから、子育てが終わってから、などなど、人生のどの時期からであっても大学で学ぶことが出来ます。このように出来るのは、税金が国民の社会保障のためにしっかりと使われていて、大学の学費がかからないこともこうした国民生活を創り出している要因のようです。

 この日は家庭科の先生方の御協力のおかげで、おいしいブルーベリースムージーを戴くことが出来ました。アイスランドの留学生の皆さんが持ってきてくれたアイスランドのチョコレートも日本ではなかなか口にすることが出来ないおいしさでした。これらのデザートをいただきながら、 お互いの国の自慢の点や自分達の誇れる生活様式などを出し合って、最後に湘南学園生が、この日に学んだことを発表しましたが、これもなかなかのプレゼンでした。

 こうして、ワールドカフェは終了しましたが、今回1回きりの交流に終わらせずに、こうした交流を継続していきたいという切なるリクエストを戴きましたので、12月14日(土)に、今度は午前中の授業時間から、一緒に授業に参加してもらったり、お昼ご飯を一緒に作って食べたり、午後には生徒会のチャリティーコンサートを見学したり、さらには、保護者の皆様に御協力戴いて、その日にワンデーホームステイをやって戴こうと考えています。生徒の皆さん、楽しみにしていて下さい。