オーストラリアセミナー 9日目

2014年7月29日

 週末の2日間をホストファミリーと過ごした学園生達は、みな元気に7月28日(月)の朝を迎えました。今朝は、澄みきった青空が広がる What a lovely day! でした。

 1校時は、Year 5 と Year 6 の Lower Middle School の集会が行われました。この集会は、湘南学園生のために特別に用意していただいたもので、アンプやスピーカーなどの音響機材や、パソコンやプロジェクターやスクリーンもしっかりと用意してくれており、会場には、マルチメディア専門の先生もついてくれました。集会は、ケリー先生の挨拶から始まり、トランペットとピアノのコラボレーションによる演奏に加えて、昨年日本にやって来て、今年はリョウのホストファミリーをやってくれているジォシュアによるサックスの素晴らしい演奏を聴かせてもらいました。ノックスでは、Junior School・Lower Middle School・Upper Middle School・Senior School のそれぞれに School Captain がいて、今回の集会では、Lower Middle School の School Captain がスピーチしてくれました。湘南学園側からも、Sakiko と Akiko が共同でのスピーチを披露してくれました。自己紹介の際に、My name is Sakiko. My name is Akiko. と、とても発音が同じ名前が続いたので、ノックス生の方からは、ちょっとした笑いが起きていました。彼女らのかわいらしいスピーチの後は、まずは、ユイハ・ユミ・ミサ・ミサトの高2女子にリョウとマサキの高1男子が加わり、練習して来たキャリーパミュパミュの忍者のダンスを披露しました。忍者は、オーストラリアでも人気キャラクターの1つのようなので、ダンスの途中での手裏剣を投げる仕草の際には、ノックス生達のハートをつかんでいたようでした。

 2番目のパフォーマンスは、アヤ・ナナ・シオン・リン・レイナのダンス部員達による本格的なダンスです。レイナが何曲かをセレクトしてそれらを編集して、スピーディーで変化に富んだダンスを見せてくれました。こうやって、すぐに人前で素敵なダンスを披露出来るなんて、本当に彼らは幸せですよね。そして、最後に、これまたオーストラリアで人気の空手を、有段者のミサが、本格的に空手着と黒帯を身に付けて、演技して見せてくれました。さすがに演技中は、誰一人として口を開かず、シーンと静まりかえった空気の中で、日本の武道を生に見せてくれました。演技が終わると大きな拍手が起こりました。

 パフォーマンスの後は、パワーポイントを使って、日本文化紹介のプレゼンをさせてもらいました。プレゼンのテーマは、ミサトの『お月見』、ユイハの『バレンタインデー』、ユミの『日本の着物』、そして、ルカの『漫画』です。もちろんすべて英語によるプレゼンで、画像やアニメーション機能なども駆使して、どれも興味深いプレゼンテーションでした。
 
 2時間目は、ピーター先生よるESLの授業です。今日は、“Clancy of the Overflow”と名付けられたオーストラリアの開拓時代を歌った詩について学びました。授業の最後に、ちょうどその時代にカウボーイ達が身に付けていた本物の帽子やコートや靴をピーター先生が持って来て学園生達に着せてくれました。また、この時代に飲まれていたお茶(お茶はインドなどオーストラリアに持って来られるため、当時は高級品でした。そのため、当時の人々は、まるまるお茶だけを煎じて飲むのではなく、少しのお茶にユーカリの葉を混ぜてお茶をたしなんでいたそうです)を実際に作って、僕達全員に飲ませてくれました。

 3校時は、Tutorr’s Games Competition というちょっとしたイベントが行われました。15名の学園生は、5人ずつ3つのイベント教室へと分かれて行きました。1つ目の教室では、ノックス生に混ざって、5~6名で1つのグループを作り、そのうちの1名が、ジェスチャーで持って、残りのメンバー達にキーワードを連想させ、連想する速さを競うというゲームでした。2つ目の教室では、コンセプトは1つ目の教室と同じなのですが、ジェスチャーではなく、ホワイトボードに絵を描いて、指定されたキーワードや映画のタイトルなどを連想して当てるというものでした。どちらの教室でも、生徒達はこれらの連想ゲームを楽しんでいたようですが、特に、ジェスチャーによって連想させる教室は、大いに盛り上がっていました。3つ目の教室では、それぞれのグループに写真が配られ、その写真に写されたものを積み木を使って作ってみるというものでした。学園生達のグループに指定された写真と彼らが作った作品を写真に撮りましたので、どうぞご覧下さい。

 ランチタイムには、嬉しいことにバディーの生徒達がケーキを用意してくれて、キャンティーンでアキコの誕生日を祝ってくれました。この日は、生徒だけでなく、教員のケリー先生の誕生日も小学校の先生方のレストルームでもケーキを囲んでささやかなお祝いをしていました。日本の学校では、なかなか見られない光景ですよね。

 午後はまず、Year 3 の音楽の授業に参加しました。15名程の生徒が、前半の時間と後半の時間に別れて、全員が交代でバイオリンやチェロなどの弦楽器の練習をします。ノックス校では、Year 2 と Year 3 の生徒は、全員何かしらの弦楽器のレッスンを受けます。Year 4 からは、習う楽器は選択制となり、トランペットやサクスフォーンなどを習うことも出来ます。この日学園生達は、弦楽器のレッスンではない方にお邪魔させて戴き、太鼓やタズマニアのダンスなどをノックスの子ども達と一緒にやってとても楽しい一時を過ごしました。


 5時間目は、キーリー先生の Year 6 の子ども達との交流授業でした。ここでは、交流した児童がもうずいぶんと大人に近づいている子ども達だったので、結構会話がはずんでいるようでした。彼らと英語でおしゃべりした後は、折り紙を使って、鶴や手裏剣などを一緒に折りました。なんと、マサキが超プロ並みの腕を披露してくれて、大きな毬まで作ってくれました。授業の最後には、教室に設置してあるプロジェクターで YouTube の動画をスクリーンに映し出して、Let it go や 人気歌手の歌をみんなで熱唱しました。

 こうして今日も非常にパワフルな1日を過ごさせてもらいました。学園生達の耳もずいぶんと英語に慣れてきたようで、生徒達はみな、今日は先週から一皮むけたような感じで、すっかりノックス校に溶け込んでいました。彼らには、さらにさらにメルボルンを満喫してもらいたいと思います。