第167回 昨日の全校朝礼:部活関係の表彰が多数あり!

2011年1月8日
この冬一番の寒さが日本列島をおおっています。欧州でも異常な大雪や低温が注目されています。それでもこの関東地方は、晴天に恵まれる日が多いことには感謝しなくてはいけないと思います。

さて本日は、昨日の全校朝礼の様子をご紹介しましょう。

校長からの話に続いて、生活指導主任の福田から、昨年度の振り返りも踏まえて、「挨拶の励行」と「校内の美化保全」という二つの課題にしぼった話があり ました。生徒会指導主任の緒方からは、きたる合唱コンクールへ向けて、クラス皆の心をつないで最高のコーラスを目指そうとの話がありました。
続いて、秋から冬にかけての運動部や文化部、また授業関連の表彰がたくさんあり、大勢の生徒諸君が出て表彰を受けました。
表彰関係と、校長からの話の内容を、これまで同様にご紹介します。

【表彰事項】
藤沢市運動部活動優良賞
中3の石井皐晶、軽部朋子、黄木裕平、西方聖也、木田 優、鉄田悠人、
平林 葵、山中大輝
バスケットボール部
藤沢市中学校新人バスケットボール大会・女子準優勝・・・・・・明日から県大会へ出場
卓球部
藤沢市中学校新人卓球大会・中1女子で準優勝 中1の天野里香
剣道部
神奈川県私立中学剣道大会・女子団体で第3位
(小宮・千葉・清水・佐藤・大久保・清野)
湘南地区高校剣道大会・女子個人で準優勝 高2の東風谷和泉
大石杯剣道大会 男子団体で第3位(沖津・伊東・宮川・淺井・石田)
同 上     女子団体で第3位(小宮・鈴野・千葉・清水・佐藤・清野)
テニス部
冬期湘南地区高校テニス大会 女子シングルスで優勝 高1の青木ひかる
吹奏楽部
第11回湘南アンサンブルコンテスト・高校の部
サキソフォン四重奏で銀賞(高2の笹尾・八木、高1の佐藤・廣瀬)
ダンス部
第63回全国中学・高校ダンスコンクール・中学の部
準入賞・5位(中3の堀田・鶴田・神戸・佐野・原田・杉山・小川)
将棋部
神奈川県高校将棋新人大会・女子個人戦で第2位  高2の醍醐かえで
関東地区高校文化連盟将棋新人大会・同上で第5位 高2の醍醐かえで
・・・・・・1月下旬に栃木県で開催の全国高校将棋新人大会に出場
第11回神奈川県小中学校将棋大会・団体戦
中級戦1組で優勝(中2の高橋・大森・井上・廣奥)
書道部
全国硬筆コンクール 大賞 高1の小澤結花
準大賞 高1の大脇ひとみ、中3の石倉友佳理
審査委員会賞 高1の村田彩香 全書会賞 中1の大脇いずみ
神奈川県高校教育書道コンクール・団体奨励賞
(高2の義盛、高1の大脇・小澤・水野 高3の新本・落合・滝澤)
全国書画展 金賞 中3の和田彩子・秋田依里・石倉友佳理
中1の片桐・下川・中西・大脇・柳川・森田・森山・高木
第45回記念高野山競書大会 学校団体奨励賞を受賞

【校長からの話】

皆さん、あけましておめでとうございます。

このお正月、皆さんはどんな楽しみがありましたか。
私は2日と3日に行われる箱根駅伝を、毎年かなり楽しみにしています。
テレビで、あるいはコースの街頭で、熱い声援を送っていた人達も
おおぜいいたことでしょう。
今日は、この箱根駅伝についてまず取り上げてみます。

箱根駅伝のコースは、2日間の往復で200キロメートル以上もありますが、
その大半は、この神奈川県内を通っています。
行きの3区と帰りの8区は、湘南学園のすぐそばの地域を通ります。
藤沢橋や藤沢警察署前を通り、茅ヶ崎浜須賀から湘南海岸へ出るのです。
至る所に参加する大学ののぼりがいっぱい立てられ、
母校の応援団やご近所の人達が、ランナーの走る街頭をうめつくします。

さて今年の箱根駅伝は、早稲田大学が18年ぶりに総合優勝しました。
初日の往路は、3連覇をねらう東洋大学が制しました。
登りの5区で、全国的に有名になった柏原竜二君が、三年連続で
区間最高タイムを出し、逆転のトップでゴールしたのです。
しかし帰りの復路でまた早稲田に抜かれ、わずか21秒の差で敗れました。
今回は天気にも恵まれて、この両校はともに歴代最高タイムを出しました。

今回は特に、都内に戻る最後の10区の、ゴール直前がすごかったです。
6位と7位の中央大学と拓殖大学の命がけのラストスパートは、
あんなに最後で全力で走ったら倒れてしまう!と思うほど壮絶でした。

箱根駅伝は毎年20チームが出場し、上位の10校がシード権を得て、
来年の出場権を確保できます。
10位以内に入れないと、次の年にはゼロから、長い予選会を通過する
厳しい戦いが待っています。
今回は、8位から12位まで5つの大学がすさまじいデッドヒートを演じました。
10位を境に天国と地獄に分かれる思いで、仲間の期待を全部背負い、
最後の体力を振り絞って、5人のランナーが揃って競い合いました。

最後のコーナーでハプニングが起きました。
わずかに先頭にいた國學院大學のアンカーが、
向きを変えた先導車につられて、走路を間違えてしまったのです!
大学初の悲願のシード権入りを目の前にして、悲劇が起きたと思われました。
でもアンカーの寺田君はすぐに気づいて懸命に挽回し、ぎりぎりの10位でゴールしました。次点の城西大学は、たったの3秒差でシード権を失ったのです。

さて箱根駅伝は、なぜあそこまで人気があり、人びとをひきつけるのでしょうか。

歴史ある東海道のルートに沿った風光明媚なコースを、学生達が力走する風景が、
まず爽快です。東京・横浜の名所や江の島、富士山など景色の変化も魅力的です。
世間が良く知る大学が集まる対抗戦ですから、各大学の在校生、卒業生、そして
受験生とその家族が幅広く応援します。世間の人達の関心も年々広がっているようです。

何といっても「駅伝」というスタイルに、ドラマの秘密があるのでしょう。
今の順位が厳しくても、後続のランナーに希望をつなげます。
母校のたすきを懸命に次の走者に託して、チーム全体で優勝や入賞を目指す姿に、
多くの人達が感動を覚えるのです。
今回もゴール付近で、優勝を確信した早稲田チームの選手達が、
歓喜に目を泣きはらしてアンカーを待っている様子が印象的でした。

この駅伝に出場できた人達は、大人になって仕事が失敗したり、重い病気になった時にも、この体験が大きな支えになり、希望を持ってその先に踏み出せたといいます。

「駅伝」は日本の文化だから、世界の人達に伝えたいと普及に努める人達もいます。
陸上長距離の世界では、アフリカ諸国に優れた選手が多いことはよく知られています。
一本のたすきを通してみんなの願いを1つに、チームとして支え合い、
切磋琢磨するのが、駅伝の心といえるでしょう。
その世界を、走るのが大好きなアフリカの子供達に伝えようと、
現地に行った日本の指導者の人達が燃えているそうです。

さて皆さん、以上のお話もふまえて、新年の始まりにあたり、私から3つのお願いがあります。

まず、皆さん一人ひとり、自分の健康と安全には、十分に気をつけてください。
駅伝では、誰かが体調を崩して途中棄権というのが最悪です。
他の仲間の努力を、数字上は全てゼロにしていまいます。
倒れる限界まで頑張って、たすきを渡してからゴール直後に倒れ込む選手の姿は、強烈です。だから選手達は、本番で最高の力を発揮できるように、日々、体力の向上と練習の安全に努めるのです。

特に運動部に入っている皆さんは、ふだんの練習から、安全の確保にはしっかり気をつけてください。部員の皆さんでも声を掛け合って、怪我のないように心がけて欲しいと思います。

また全ての皆さんに強調します。交通事故には特に気をつけましょう。
通学時に歩いている時は、どこでもクルマには細心の注意をはらいましょう。
自転車通学の人達は、毎日周りに注意して、慎重に移動してください。
時間が間に合わないと急ぎやすい朝は、特に要注意です。
また特に右折の時には、辺り周辺をしっかり確認してから、右折しましょう。

電車通学も油断をしてはいけません。思わぬ事故はいつでも起こりうるのです。
駅のホームではなるべく中程で待機し、電車が来てから前へ出るのを習慣にして欲しいです。 「注意1秒、怪我一生」という金言を、いつも心がけてください。

次に、仲間と力を合わせて取り組む場面を大事にして、思い切り取り組んで欲しいです。
箱根駅伝は特別な世界ですが、その感動の本質は、私達にも通じる普遍的なものです。
共通の目標を持ち、希望を持って仲間と頑張る経験は、人生を楽しく豊かにしていきます。

学校生活は、部活や行事を通じてそのステージとなります。
今月25日に待つ合唱コンクールは、大きな舞台です。
私達教員は、生徒の皆さんが繰り広げる素晴らしいドラマに、
毎年大きな感動をもらってきました。

今日から本番まであと18日です。各クラスでは、様々な壁や衝突に直面するかもしれません。 でも一人ひとりが主人公の気持ちを広げて困難を乗り越え、自分達が選んだ歌の世界を きわめて、最高のコーラスを披露して欲しいと思います。

3つ目、最後のリクエストです。
皆さんそれぞれの目標と奮闘は、教科の勉強にこそ、存分に向けられて欲しいと思います。

今日の朝礼には、高3の先輩諸君はいません。
先輩達の中にはすでに推薦入試などで進学を決めた人達もいます。
でも大部分の諸君は、今月15~16日に「大学入試センター試験」の受験を控えています。 国公立大学の一次試験に当たり、さらに多数の私立大学が、この試験による合格判定の枠を設けています。
この試験で良い成績結果を出し切れるように、最後の追い込みでたたかっているのです。

この大きな統一試験には、全国で60万人もの受験生が同時に臨みます。
そして皆さんの大部分も、高2の諸君は一年後に、他の学年の皆さんは数年後に、
このセンター試験を受験することになります。

学園で学ぶ6年間に、目指す学校に合格できる高い学力を身につけることは、
皆さん一人ひとりに課せられた重要な課題です。
皆さん、今年を「学力大躍進」の一年にしていきましょう。

スポーツの世界でも、勉強の世界でも、実力を伸ばすためには、
大きな目標を掲げて、希望を持って取り組むことが大切です。
来月の終わりから始まる期末試験の大勝利が、まず当面する短期目標のはずです。
同時に将来の進路と結びつけて、長期目標を探していくことが大事です。

箱根駅伝にも、たくさんの大学が出場していました。
皆さんもそれぞれ、自分が深めたい専門分野を見つけ、こだわりの第一志望校を
早めにつかんで、これからの勉学にはずみをつけて欲しいと願っています。

それでは今年もよろしくお願いします。以上です。