第159回 合唱コンクールに寄せて(その2)

2010年12月15日

来月の合唱コンクールへ向けて、各クラスがどんな曲を選んだのか、いろいろ情報が入ってきました。有力な曲が複数あり聴き比べて決選投票したクラスや、指揮者の立候補が多くてセレクションしたクラスの話も聞いています。

中2以上の学年では、昨年度までの経験~感動や反省を胸に今年のコンクールに向かい始めています。各クラスでは合唱委員が皆に語りかけ、担任の先生とも 相談しながら練習計画を具体化しています。中1は初体験です。小学校時代の経験も持ち寄って新しいドラマを築いて欲しいものです。

ここ数年でまず感じることは、本格的な合唱曲や難しいコーラス曲に果敢にチャレンジするクラスが増えていることです。最上級の高2はコース別の学級編成 のため、男女の人数比でハンディを抱えるクラスもありますが、その条件を考慮し皆の力を合わせやすい選曲に努めています。
次に気づくことは、NHKが毎年実施する「NHK全国学校音楽コンクール」、略称「Nコン」の中学・高校の課題曲が、とても人気になっていることです。 ことに中学の部はここ数年Jポップの実力シンガーやグループを採用し、素晴らしい曲が続出しています。森山直太朗の『虹』、アンジェラ・アキの『手紙~拝 啓十五の君へ~』、いきものがかり『YELL』、大塚愛『I LOVE ×××』などいずれも新たなポピュラーになりつつあります。高校の部のハイレベルの名曲も本校では次々と採用されます。中には初めて聞く難しそうな曲も選 ばれています。楽譜や音源を探す生徒諸君の熱意に感心するばかりです。

コンクール本番の直前に、各クラスは「鎌倉芸術館」のホール前「ホワイエ」にそれぞれ場所をとって、最後の練習を行います。学年ごとにライバルが分散し てリハーサルを行うシーンは圧倒的です。クラスで円陣を組んで団結をアピールするクラスもあります。心を揃えた熱い歌声が重層的に耳に届く中、よくホワイ エを一周してみます。心が躍り胸が高まる素晴らしい時間帯です。
合唱コンクールが近づくと毎年ドキドキしてきます。全てのクラスが十分に練習を重ねて、最高の達成を会場いっぱいに披露できるように祈っています。