第153回 吹奏楽部のお楽しみコンサート

2010年12月8日
今日は、ある部活の最近の様子を紹介してみます。
吹奏楽部は、中学と高校を合わせて80名を越える大所帯のクラブです。毎年定例のコンサートやコンクールを軸にして多彩な活動を展開しています。
この秋の活動について、先月の中学部員による訪問演奏会を中心に、中3リーダーの二人~山岸奈菜子さん(クラリネット)と藤田美帆さん(チューバ)~からお話を聞いてまとめてみました。

11月3日(祝)に、はるばると三浦市の高齢者ホーム「ソノラスコート油壺」へ訪問して演奏しました。これは吹奏楽部の常任指揮者でトレーナーを務めて 頂いている深山智哉先生のご縁で始まり、今年で4回目を迎えた恒例のコンサートです。昨年はインフルエンザの大流行で中止となり、ホームのお年寄りの方々 はとても残念がっていらしたとお聞きして、落ちこんでいた本校の部員達も慰められました。
このコンサートは、中学の部員だけで仕切る演奏会です。しかも今回は二年ぶりの訪問で昨年の経験も経ていないことから、満を持して準備をしました。中3 部員達は春の5月頃から選曲を話し合ったそうです!全体の進行にも入念な準備を重ねました。上演内容をDVD録画で視聴しましたが、部員達の意欲あふれる 温かな熱演はとても印象深いものでした♪
司会を務めたのは、先述の山岸さんと同じ中3の丸橋美波さん(サックス)です。お爺様お婆様方への語りかけはよく準備され、曲の紹介も丁寧で、明るい トーンが最高でした。「行進曲ワシントン・ポスト」「ジャパニーズグラフティⅥ(日本レコード大賞曲の軌跡)」「童謡メドレー」「となりのトトロ(コン サートバンド向けセレクション)」など、親しみやすい選曲の華麗な演奏に、お年寄りの皆様方は時に身体を揺すりながら喜んで聴いて下さいました。最後 にみんな集まって記念写真も撮りました。

また11月17日(水)には、中高ホールで「オータム・コンサート」を開きました♪「スプリング・コンサート」が好評で、もっと在校生に楽しんでもらえ る機会を持てたらと新設されたものです。「イン・ザ・ムード」「リトル・マーメイド」などの選曲も加わり、ここは高校生も中学生も部員みんなで取り組みま した。パンフレットは中1部員が作成しています。みんなの進歩と協力を確認し合う機会となりました。

今後はまず12月11日(土)に、学園幼稚園へ出向いて、恒例のお楽しみ会を実施する予定です。この日は中高の最終入試説明会が午前中に行われますが、 同時に吹奏楽部メンバーが、この回は高校部員を中心に中学部員がサポートして幼稚園ホールへ行き、満員の聴衆を前に素敵なコンサートを開くのです♪
このコンサートは、幼稚園の年長、年中、年少の園児たちの皆さんとおおぜいの保護者の皆様が集まって下さる貴重な場面です。我々は説明会があっていつも 行けないのが残念ですが、毎回すごく楽しいコンサートになっていることを伺っています。季節柄、クリスマス気分満喫で、選曲にもその楽しさがあふれている ようです。

このように吹奏楽部は、様々なリスナーの方々に、音楽の楽しさや喜びを伝えたいと、年間を通して様々なイベントを展開しています。コンクールとコンサー トが活動の両輪ですが、吹奏楽部の出番は多彩です。入学式や卒業式でもお世話になっています。高校と中学の6学年にまたがる大クラブゆえに運営の大変さも あるはずですが、各楽器パートの猛練習と団結、全体の連帯とハーモニーを大切にして、切磋琢磨しています。