第43回 「干潟の観察」:理科研究部の日帰りフィールドワーク

2010年6月2日

 今日は、先週日曜日に行われた、理科研究部の楽しい野外観察会についてお伝えしましょう。このクラブでは、理科教室での日常的なテーマ探究や実験に加えて、年に何回か学外に出かけて、フィールドワークを行っています。夏の合宿と合わせて、本格的な自然探究に取り組んでいるのです。

 今回は、千葉県木更津市の「盤州干潟の観察会」に日帰りで行ってきました。参加希望者は8時に横浜駅集合でバスで往復し、雨天中止という設定でした。
 地元の干潟を守る会の主催で年4回行われ、その春の部にあたる会だったそうです。親子連れや小学生グループ、一般市民まで合わせて約40名の参加があり、熱心なガイドを受けて廻りました。
 大規模な干潟の生物や海岸の植生を観察し、バードウォッチングを行うという貴重な機会でした。ある開発の影響で植生や生き物の様子におきた変化など詳しいことも学べる、本格的な観察会だったようです。

 今回引率された松井友里先生のお話を聞きました。
 当日は気温が平年より相当低くて、干潟周辺も少し寒くて行動に制約があったようです。でも参加者は干潟の豊かな世界にひきつけられ、好奇心いっぱいに観察し、生き物を手にしたようです。理科研究部員のほかに、生物の世界に関心のある高3生もひとり加わり、部員と同様に干潟の生き物に歓声をあげ、同行の方々に積極的に質問していたそうです。

 みんな、長靴や双眼鏡、デジカメなども携行し、さぞ張り切って参加したことでしょう。詳しい観察を続ける中で、現場へ行くことの大切さを更に感じとったことでしょう。こうした文化部の活動にも大きな魅力があることを再確認します。仲間と共にこんな貴重な経験を重ねられることは素晴らしいなと思います。これからの理研の校外活動の様子もぜひ聞いていきたいです。