第1149回 高校2年生の総合学習~グローバル社会への認識を深めながら

2015年7月14日

毎年7月の前半には、多くの学年の総合学習が、校外施設の訪問も含めた重要な場面を迎えます。中高6年間を通して、社会に生きる様々な人びとと出会って学び、人間観や社会観を深め、将来への生きる意欲を育む系統的な取り組みです。本日は高校2年の総合学習について、今年度前半の取り組みを中心に紹介します。

 

今年のメインテーマは、以下のように示されています。
1.さまざまな生き方や文化に触れるなかでそれらを尊重し、相互に協力して助け合うことの必要性を理解して、異なる文化への認識を深めていけるようにする。
2.日本国内に限らず、世界全体に目を向け、“人間らしく生きていく”ために必要なことは何かを問い直し、グローバル社会への認識を深めると共に、そこにひそむ問題にも目を向け、解決の糸口を見出せる力・主体的に生きていく力を養う。

 

そのために今回の校外学習では、「研修旅行の事前学習として、環境・産業・平和・食・伝統文化などの分野に分かれ、班ごとに問題意識や関心をもとに具体的なテーマを設定し、社会で活躍する方々から直接お話を伺ってくる。そのため班ごとに行動計画表を作成し、質問内容を検討する。訪問先でうかがった内容については報告書を作成し、11月に行われる全体報告会で概括したものを報告する。」とされています。

 

本日の終日校外フィールドワークは、秋の研修旅行の事前学習としての位置づけがなされていることが大きな特徴です。「東北」「関西」「四国」「九州」の各コースについて、上記のサブテーマに基づく多彩な訪問先が設定されています。全体で28班に分かれ、官公庁・大学・研究所・企業・博物館・NGOやNPOなど一日で2箇所ずつの訪問を基本としています。総合学習委員会が準備に加わり、班分け、様々な事前学習、アポ取り、行動計画書の作成を経て今日の訪問を迎えています。学年の先生方が各地に分散して、朝と帰りの点呼確認の体制がとられ、安全な行動に留意すべく指示がなされています。

明日はまとめとお礼状書きを行い、テーマを元にしたグループ分けで発表&意見交換会を行います。今回の学びが秋の研修旅行につながるように、夏休みの課題が総合学習委員によって設定されるそうです。
ご多忙の時間を割いて面会に応じて頂ける、多数の社会人の方々への感謝の気持ちとマナーを大切に、有意義な一日にしてもらいたいです。

※ 下の写真は、以前の学年の高2総合学習の様子を撮ったものです。