第534回 前期終業式を本日実施、明日から個別面談~秋休み

2012年10月2日

今年の9月は、観測史上最も平均気温が高かったとのニュースに接しました。残暑がまだ残り、「衣替え」に踏み切れない感じのこの頃です。

その中で、今日は前期の最終日にあたります。高校と中学の時差登校で終業式を行いました。
高校の式では、オーストラリアセミナー参加者から、代表で高1市川さんと高2石塚さんが英語スピーチをしてくれました。中学の式では、カナダセミナー参加者から、代表で中3井之上くんがスライド上映も交えて紹介してくれました。
また体育の授業で毎年行われる「体力テスト体力賞」で、各学年男子・女子の得点トップを得た諸君の表彰がありました。部活関係の表彰や漢字検定試験の優秀者の表彰もあり、更に中学では今回も、「理科・夏休みの宿題作品展(自由研究・理科工作など)の、各学年「グランプリ」と「準グランプリ」の受賞者を表彰しました。

さて、明日と明後日には個別面談があります。前期の成績結果を受けて、進級や進学に関わってお話が必要な場合、成績の後退や生活の様子などからこの機会にじっくりお話をすべき場合のために設けています。クラス担任の面談が基本ですが、学年面談や学校面談の対象となる人達もいます。保護者のみ、本人のみ、三者揃ってと担任の判断やご家庭の意向を受けて設定されます。一人15~20分を基本に、時には1時間以上の面談になることもあります。この機会に今後の課題意識を明確にして後期を迎えて頂きたいと願っています。

全校の皆さんは、残暑の厳しいこの時期に、期末試験、学園祭、部活関係などいくつもの課題が重なり、きっと多忙な日々を過ごしてきたと思います。
秋休みは一年で最も快適な時期でしょう。存分にリフレッシュして欲しいものです。ご家族とあるいは友だちと遠くへ出かける機会があるかもしれません。
同時に前期を振り返り、教科のプリントやテストなどを分類整理し、重点的な復習や予習にも取り組める期間です。高3諸君は受験勉強まっしぐらです。「実りの秋」を期して更なる健闘を祈っています。

最後に、高校と中学それぞれ、私からの話の内容を紹介させて頂きます。

【高校終業式】

高校生の皆さん、おはようございます。高3生の皆さん、おひさしぶりです。
今日で、ようやく前期が終了します。この時期は毎年、夏休み明けに前期の期末試験があり、高2から中1までは学園祭の準備と本番が続きます。部活の練習や大会もはさんで、とてもいそがしい毎日を過ごしてきた諸君が多かったことでしょう。

まず始めに、高2と高1の皆さんに、素晴らしい学園祭を実現してくれたお礼を伝えたいと思います。今年の学園祭は、まず土曜日はやや暑かったものの、学園祭日和でした。しかし日曜日は、台風の接近により、閉場の時間を早めざるを得ず、後夜祭の内容を翌日へに廻す対応をさせてもらいました。皆さんには心残りとなる形になってしまいました。特に全校への連絡について、幹部の諸君に事前に連絡が届かなかったことについてここで改めてお詫びします。

それでも、今年の学園祭の充実ぶりは見事なものでした。実行委員会の諸君、参加団体の皆さんの意気込み、当日の応対やもてなしは素晴らしかったです。
両日とも、実におおぜいの方々が来場して下さいました。入場者の総数は3748名もいたと聞いています。在校生のご家族の皆さん、学園に入学を希望また関心をお持ちの小学生保護者の皆さん、様々な年齢の卒業生の方々。とても多くの方々から、直接に絶賛の言葉をいただきました。特に初めて来園された人たちから、「こんなに楽しそうに、和気あいあいと協力して行われる学園祭は初めて観ました」といった言葉を何度もお聞きしています。
皆さんは、先輩たちの伝統を受け継ぎ、更に改善工夫を重ねてくれました。「自分たちで創り上げる学祭」の自覚を持ち、「和~おもてなしとつながり~」のキャッチフレーズを胸に、準備、運営を進めてくれました。
様々な苦労をくぐって全体をまとめてくれた、実行委員長の清水君、総務委員長の柴田君、実行委員会の全てのパートの皆さんと総務委員会の人達に対して、皆さんからここで熱い拍手をお願いいたします。本当に皆さんお疲れ様でした。

また湘南学園の学園祭は、食堂やバザーを始め、みんなのお母様お父様のお力添えも絶大です。同窓会や後援会など学園を愛する数多くの方々が参加され、貢献することで成り立っています。いわば「チーム湘南学園」の祭典です。将来大人になってからもこの学園祭に対して皆さんの応援をお願いします。

さてこの秋は、高校それぞれの学年にとって、重要な岐路が待ち構えています。
高1の皆さんは、今月の「学年の日」を楽しみにしていることでしょう。そして皆さんには、高2以後へ向けた文理選択という大きな課題があります。
高2の皆さんには、秋に4コースに分かれた魅力いっぱいの研修旅行が待っています。そして、卒業生の協力も得て独自の「キャンパスツアー」を体験してもらいます。一人ひとりが「こだわりの第一志望校」を早めにつかんで、モチベーションを一気に高めて進んで欲しいです。
そして高3の皆さん。現役生にとって秋は「実りの秋」そのものです。地道な努力が実を結んでいく時期です。届かないと思っていた目標が目に見えて近づいてくる手応えを実感して欲しいものです。大事なことは、自分にふさわしい将来の進路を選ぶ、強い意志です。「こだわりの第一志望校」を掲げることです。そしてその旗を安易に下げずに試験結果を点検し分析し、目の前の学習に黙々と取り組み、継続していくことです。高3の皆さん。今の自分の気持ちのベクトルが上向きか下向きかが、これから大きな差につながっていきます。推薦入試をまず迎える人、センター入試に最大のヤマがある人、もっと先に独自のヤマがある人。立場はこれから分かれますが、強気に、地道にたたかい続けましょう。

高2と高1の皆さんには、いま自分が取り組んでいる教材を完璧に最後までやり切ること、自分が受けた試験を完全に点検することの重要性を強調しておきます。
生徒会の幹部諸君や高2有志の皆さんが、この秋休みに被災地の石巻市に出かけることを聞いています。現地の高校生と会って語り合い、今後出来る交流を模索するという、新たな挑戦に注目しています。どんな今後の取り組みにつながっていくかを期待して見守っています。参加者の皆さん、よろしくお願いします。

皆さん、一週間後に始まる後期へ向けて、休養や充電を心がけましょう。そして、これからの生活と勉学のあり方を、じっくりと展望して下さい。後期にはそれぞれが、充実した「実りの秋」を築いていきましょう。
・・・・・・以上で私の話を終わります。

【中学終業式】

中学生の皆さん、おはようございます。今日でようやく前期が終了します。
この時期は毎年、夏休みが終わってから前期の期末試験があり、学園祭の準備と本番が続くハードな季節です。クラブ活動の練習や大会もはさんで、いそがしい毎日を過ごしてきた皆さんが多かったことでしょう。

今年の学園祭は、まず土曜日はやや暑かったものの、良い天気に恵まれました。
しかし日曜日は、大型台風が接近して、学園祭を閉場する時間を早めざるを得ませでした。後夜祭の内容も翌日へ廻しました。皆さんには心残りとなる形になってしまってすまなく思っています。

それでも土曜日日曜日ともに、実におおぜいの方々が学園祭に来場して下さいました。在校生のご家族、学園の受験生や関心を持つ保護者の方々、様々な年齢の卒業生の人たちなどが、数多く学園祭に足を運んで下さいました。そして皆さん、学園祭の様子を絶賛して下さいました。初めて来られた方々から、こんなに活気があって楽しそうな学園祭は初めて観ました!という言葉を何度も頂いています。
正門前のパネルも、会場の装飾も、クラスやクラブでお揃いのTシャツにも、皆の工夫と意気込みが感じられました。どこで会っても気持ちの良い元気な挨拶を寄せてくれました。皆さんが懸命に準備する様子や、お客さんに明るく応対し、もてなしに努める姿は、本当に素晴らしかったです。皆さんのことを誇りに思います。
クラスやクラブや委員会で初めて話ができたり、一緒に作業をできた人たちが周りにたくさんいたことでしょう。特に中1の皆さんは、学園祭の初体験でした。時間とのたたかいで準備に苦労し、ワクワクする達成感に出会ったことでしょう。友達の輪がきっと広がったことでしょう。今年の経験や達成感を生かして、来年は更に新しいジャンルや独創的な企画に挑戦して欲しいと思います。
この終業式は高校・中学と別ですが、先輩たちがリードする学園祭の実行委員会と総務委員会の各係、中学・高校すべての参加団体の頑張りに対して、この場で改めて皆さんから熱い拍手をお願いいたします。本当に皆さんお疲れ様でした。

さて、今日はこのあと各クラスで、ブルーファイルや前期の通知票が届けられます。皆さん、その結果がとても気になることでしょう。ただ強調したいことは、個々の点数や、学年順位のアップダウンを、あまり気にし過ぎないことです。この4月からの自分の学校生活と勉強の姿勢はどうだったのかを、丁寧に振り返ることが一番大切です。頑張れたなと思う人は、自分をほめていいのです。

この秋休み中に、勉強面で必ずすべきことを、私からも念押ししておきます。前期のテストやプリント類は、必ず自分で、分類して整理しておきましょう。必要なペーパーは保存して、お気に入りのファイルでまとめておくことです。次に、前期の試験問題の徹底復習に取り組みましょう。定期テストや単元テストの復習をきちんと出来ると、これから必ず学力がグングン伸びていきます。問題集のやり残したままになった範囲はありませんか。この休み中に完全に全部やり切ってみてほしいです。後期にメキメキ伸びていく助走になります。

後期は学校行事も少なくなり、本格的に授業が進行していきます。特に中3の皆さんには、英語や数学などで高校の学習につながるとても重要な単元の学習が待っています。中学生の皆さんにとって、後期こそ「家庭学習の強化」が、「部活と勉強の両立」が、共通の大事な課題になります。
また秋には、中1では学年の行事が計画されています。中2では1泊の宿泊行事である「学年の日」が行われます。また中3ではいよいよ4泊5日の研修旅行が行われます。周防大島での2泊の民泊体験を始め、学園ならではの最高の旅行を経験できます。それぞれ学園祭で培った協力の輪を発揮して素晴らしい行事にして下さい。
それぞれ同じ学年の生徒みんなが、大切な仲間です。毎年のクラスやクラブ、そして毎年あるいろんな行事を通して、つながりや交流が深まります。学年全体に友達の輪が広
がり、大きな森になっていくのです。それはこの学園を卒業してから将来の先までつながる大切な絆になります。

皆さん、後期は一週間後に始まります。ゆっくり休んでリフレッシュしましょう。そして後期の生活と勉学へ向けて、新たな目標を具体的に持つことです。後期にはそれぞれが、充実した「実りの秋」を築いていきましょう。
・・・・・・以上で私の話を終わります。