第480回 部活動顧問の願い~陸上部より

2012年6月14日

 今日は陸上部です。顧問の内山先生から、部の近況と大切にしている指導について寄せてもらいました。まずその文を紹介します。

 先日、高校三年生はインハイ予選で地区大会に出場し、女子100mHの選手は今年、県大会の準決勝に進出しました。引退前から後輩におしまれながら熱心に活動していた彼らは、5/20に涙ながらの世代交代をむかえました。キャプテン・副キャプテンだけでなく高3全体の協力、仲の良さが後輩や部全体の雰囲気を支えていました。
 先々週末は、試験前日の土・日に大事な県につながる大会があり、中学生が横須賀の競技場まで出向いてすばらしい記録を出しました。4×100mリレー男子・県選抜進出(湘南地区で3位入賞)、200m男子・県選抜進出(同じく4位入賞)でした。「結果が全て、活動して良い結果でおめでとう!」なのではなく、「日頃からの取り組みに手を抜かず、皆が熱心だから、必死になっているから、次のステップとして誰かから認めてもらう“結果”を求めるのだ」と伝えました。そういう雰囲気を作ることのできる生徒が部員で、部員のモチベーションは上がるばかりです。今年も、個人競技でも集団で活動する意味とは何か?についてを大切にしていきたいです。

 ・・・・・・二年前の夏、陸上部の私学大会で諸事情から引率に行ったことがあります。その時に現高3部員諸君のリードが実に印象的でした。ノートに記録を取り、次々と出場する中学選手に激励や振り返りで声をかけ、真夏の陽射しを避けて競技場の中で居場所の移転指示を重ねました。最後のミーティングも心に届く呼びかけに満ちていました。後輩達を大切にするリーダー達の人間力に敬服しました。その後陸上部では、東北の被災地諸校の陸上部に、呼びかけを受けて競技用の物品を送る取り組みもしました。その御礼の手紙も読ませて頂きました。部活動を通して様々な体験や学びがあることをここでも知りました。