第415回 大学受験の勉強~新たな展望と意欲を促してくれる本

2012年3月1日

 きょうから3月です。生徒たちは、来週から始まる学年末試験へ向けて、追いこみの総復習に余念がない毎日を過ごしています。

 本日は、ここしばらく在校生や本校教員の間で、“すごくいいから読んでみて”と、クチコミで広がり読まれている、ある本を紹介いたします。
 『手紙屋・蛍雪編~私の受験勉強を変えた十通の手紙~』(喜多川泰著・ディスカヴァートウエンティワン社刊)という単行本です。この通信の第402回(2月15日)でも紹介しましたが、ある数学の先生の紹介から、まず高校2年の生徒たちが読み始め、図書室でも複数冊置いて貸し出しに努めている本です。

 「何のために勉強するのか」「なぜ大学に行くのか」と改めて思い悩むことは、高校生や中学生にとってもちろん経験があることだと思います。この本は小説形式です。主人公の女の子は部活や交友には熱心でも、成績は厳しく受験勉強へのエンジンがかからず悶々とする高校2年生です。進路のことで父親と衝突もします。その彼女に謎の人物が紹介されます。その間に濃密な手紙のやり取りが始まるというストーリーです。
 この物語を通じて読者には、「勉強する本当の意味や面白さ」について、とても新鮮で実感のこもる切り口から提起がなされます。「そうなのか、そうなんだ!」と開眼して大きな志を感じ始め、「一生勉強して成長し続けていきたい」と思うきっかけを得た読後感に、驚く人が多いことでしょう。この人生観や勉強観に数多くの読者が共感し、新しい勇気をもらったことでしょう。

 実は、もう一冊『手紙屋~僕の就職活動を変えた十通の手紙~』という姉妹本もあります。こちらは最近、就活中またはその前後にいる卒業生、知り合いや家族など、幅広く周辺の若者たちに勧めています。
 社会という大海原に旅立つ人へ、どんな船に乗るかでなく「航海の目的」を唱え、主人公と一緒に「働くことの意味」を考え直していける本です。
 真の成功や幸福な人生の要件を説く喜多川氏のメッセージは、温かく感動に満ちています。この二冊は内容上、登場人物のつながりがあるのも印象的でした。私たちの世代にも、職業人としての初心を振り返らせてくれる素晴らしい本です。

 この喜多川泰という人物に関心を深めています。県内でいくつかの塾を開いて中高生と熱い関わりを持ちながら、現在は著作や講演で多忙になられています。先日は別の著作で『君と会えたから・・・』を読み、やはり感銘を受けました。いつか直接にお会いしたいとも思います。
 本校の高校生や中学生にも、更に読者が増えてくれればと願い、これからも推薦していきたいと思います。