第1352回 ブラジルへの交換留学生橋本さんのパッション
~到着までの苦労、新しい生活~
2017~2018年度の1年間の予定で、ロータリー交換留学生としてブラジルで新たな留学生活を送り始めた橋本さんから、便りがきました。
橋本さんは野球部のマネージャーを務めていた明るく、大らかで、バイタリティ溢れる、花に例えればヒマワリのような高校1年生です。ブラジルに向かう前に、橋本さんと留学について心構えをお聞きしました。その際に、成田からNY、NYからサンパウロ、サンパウロから留学先のベロオリゾンデまでトランジットを含めて、32時間余りもかかるけれど、ラテン語圏での留学生活を大変楽しみにしていることを語ってくれました。まさしく、ラテンアメリカのブラジルにフィットする感性の持ち主のように感じられました。
むろん、ベロオリゾンデまでの長旅には苦労はつきもの、その一端をご紹介します。
まずはNYのエアポート・ターミナルの多さに戸惑い、危うく変な?タクシーに乗せられそうになったのを潜り抜け、また入国審査書類にも悩まされつつも、とにかく無事現地に到着したとのことです。
留学生活の様子を紹介する前に、ベロオリゾンデ(「美しい地平線」の意味)について少し触れておくことにしましょう。そこはブラジルの南東部、標高約800mの高原に建設された計画都市で、ミナスジェライス州の州都です。サンパウロ、リオディジャネイロ、サルバドールに次ぐブラジル第4位の都市で、10月の平均最高気温は27.7度、平均最低気温は17.5度。ベロオリゾンテには3つのサッカークラブがあり、その1つ「アメリカFC」には、かつて中澤祐二さんがブラジル留学時代に在籍していたと聞きました。
さて留学生活ですが、学校は7時に始まり、50分授業が6時間組まれているとのことで、ほぼ日本の学校と変わらないという驚きを持ったそうです。休み時間はほぼないものの、「ブレイクタイム」が2時限目と4時限目の終わりに設けられ、「めっちゃ楽しくてそんな時間は私にとって楽園」と橋本さんは言っています。
言葉の問題はどうなのでしょうか。ブラジルの公用語は南米で唯一ポルトガル語です。南米の他の国々はスペイン語ということになります。橋本さんは、母語を日本語とし、英語を学んできました。彼女によると、「英語を話せる人は日本よりは多く」いるとのことなので、英語をコミュニケーションツールとして使用する一方、英語が話せない現地の友達とは、ともかくもポルトガル語で話すために頑張っている様子が伝わってきました。
橋本さんの、次回のベロオリゾンテ・リポートを楽しみにお待ちください。